日本人スタッフ便り – 第4回「男性ホルモンと薄毛について」

記者:

JWC 加地

2017年5月13日

 

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こんにちは!トランスカエルくんです🐸回の記事は、男性ホルモンと薄毛についての話でした。薄毛の原因はテストステロンだけじゃなくて、遺伝子や毛根の反応度も関係してるんだよ👨‍🔬💡でも大丈夫!薄毛の治療方法もいくつかあるから、お問い合わせはご遠慮なく!😊✉️ 詳しくはこちら→🔗💻

皆さま、お元気ですか?สวัสดีค่ะ 日本人スタッフの加地 茜(かじ あかね)です。
日本人スタッフ便り第4回は、「男性ホルモンと薄毛について」です。

よく、薄毛の人は男性ホルモンの一種であるテストステロンが多い、と言われますが、本当にそうなのでしょうか…

男性の薄毛、男性型脱毛症(AGA/androgenic alopecia)は、アメリカ国立衛生研究所による統計では米国の約5千万人の男性と約3千万人の女性に影響を与えているとされます。

薄毛は毛根の縮小が原因で、毛の生え替わるサイクルに大きな影響を与えます。つまり、新しい毛はより細く小さくなり、最終的には毛がなくなり毛根が休眠してしまいます。

男性ホルモンの一種であるテストステロンは、体内でタンパク質と結合している物、そして結合していない物、つまり遊離(フリー)テストステロンとがあり、この遊離テストステロンが主に身体に作用します。多くのテストステロンは性ホルモン結合グロブリン(SHBG)と結合し、これは非活性です。つまり、SHBGの値が低ければ、血液中に遊離テストステロンが多く存在する可能性があります。

5αリダクターゼという酵素によりテストステロンより生成されるのが、ジヒドロテストステロン(DHT)です。DHTはテストステロンの5倍強力で、前立腺や肌、毛根に関係します。ジヒドロテストステロンは、女性では主にデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)から生成されます。

不思議なことに、ホルモンの変化により毛の濃さは身体の部位で異なる変化を生み出します。顔の毛が濃くなったのに、その他の毛が薄くなったりするのはそのせいです。

テストステロンやDHTの量が薄毛を引き起こすわけでは無く、毛根がそれにどの程度反応するかによって決まります。その反応の度合いはAR(アンドロゲンレセプター)遺伝子(他の遺伝子も関係しますが)により決まり、その反応の度合いが敏感であれば、少ない量のDHTでも反応してしまい、薄毛になります。

つまり、男性ホルモンの一種であるテストステロンが多いからと言って、必ずしも薄毛になるとは限らないのです。

家系に男性型脱毛症の男性がいる男性は、男性型脱毛症の発症可能性がより高くなります。ただ、男性型脱毛症の男性が必ずテストステロンの濃度が高いというわけではなく、単にテストステロンをDHTに変換する酵素の濃度が高いだけ、という場合もあります。他にも、テストステロンやDHTに反応しやすい毛根の遺伝子を持つだけ、ということもあります。

男性と女性では髪の薄毛のタイプは異なりますが、女性でも同様に毛根のDHTの反応度により女性型脱毛症(FPHL)が引き起こされます。

男性型脱毛症や女性型脱毛症の治療には、いくつかの方法があります。

  • 5αリダクターゼ酵素を抑制する抗アンドロゲン薬(フィナステリドなど)
  • 発毛効果のある血管拡張薬(ミノキシジルなど)
  • 薄毛に効果のあるシャンプー(ケトコナゾールなど)
  • レーザー治療
  • 手術を伴う植毛(自毛植毛)
  • など
[参考/引用文献] http://www.healthline.com/ https://en.wikipedia.org/ © Djama86 | Dreamstime Stock Photos & Stock Free Images
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