陰茎、睾丸の切除、陰唇の形成、造膣なしの手術はありますか?
記者:
横須賀 武彦
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2009年4月7日
2,591

SRSの証明書はありません。
もし出来る場合価格、必要な日数などを教えて下さい。
GID診断書は必要でしょうか?
「造膣までは考えていないけれど、陰茎・睾丸の切除と外性器の女性化だけは済ませたい」——そんな悩みを抱えるあなたへ。この記事では、陰茎・睾丸の切除と陰唇形成を行い、膣を造らない性別適合手術(造膣なしSRS)の可否や費用、必要日数、提出書類について詳しく解説します。
造膣なしSRSは本当に可能?費用・日数・診断書の有無を一気に解決!
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結論:可能です。ただしGID診断書が必須
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手術費用の目安:約27.5万バーツ(ガモン病院)
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最低滞在日数:手術・入院・術後診察を含め17日間
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外性器は一括で女性化(陰茎・睾丸切除+陰唇形成)し、膣の造設は行わない
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造膣がない分、ダイレーション不要で術後の身体的負担が軽い
具体例
「陰茎・睾丸切除のみだと“女性としての外見”に不安が残る」という声もありますが、本術式では外観上しっかりと外陰部(陰唇)が形成されるため、日常生活で“違和感の少ない見た目”を実現できます。
造膣なしSRSを成功させる3つのステップ
STEP 1:カウンセリングと診断書取得
手術適応の確認とGID(性別違和)診断書取得が必須。日本の精神科・心療内科で英文原本を用意。
STEP 2:手術予約と渡航準備
手術希望日を決め、航空券・滞在先・支払い方法を確定。パスポート残存期限の確認も忘れずに。
STEP 3:手術・入院・経過観察
手術は全身麻酔で約2〜3時間。入院4泊+消毒通院を経て、問題がなければ帰国。
Note: 膣を造らないためダイレーションは不要。ただし創部清潔を保つため、毎日シャワー時に優しく洗浄を。
造膣なしSRSに関するよくある誤解と正しい情報
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誤解①「外観が中途半端になる」
実際は 陰唇形成で女性の外陰部に極めて近い外観が得られます。通常、外性器の見た目は造膣するSRSを受けた場合と全く同じになります。 -
誤解②「戸籍変更が不利になる」
日本では膣の有無で性別変更の可否は決まりません。診断書と手術証明があれば手続き可能です。 -
誤解③「術後のケアが不要で楽過ぎる」
造膣がないだけで、創部消毒や腫れ管理は必須。術後1か月は禁煙・禁酒・激しい運動禁止が基本です。
Note: 「ダイレーション不要=完全ノーケア」ではない点に注意しましょう。
まとめ
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造膣なしSRSは陰茎・睾丸切除+陰唇形成を一括で行い、GID診断書さえあれば施術可能
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費用は27.5万バーツ、滞在目安は17日間
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ダイレーション不要で術後負担が小さい一方、創部ケアは欠かせない
タイSRSガイドセンターは、タイで実際に性別適合手術を経験した MtF 当事者が現地で直接サポートする唯一のアテンド会社です。
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