【SRSを受ける方必見】手術2週間前のスピロノラクトン中止は必要?よくある質問と注意点まとめ
記者:
横須賀 武彦
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2006年5月5日
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手術前の薬、中止のホントの理由とは?【2025年版】
タイでの性別適合手術(SRS)を控えている方にとって、「薬をいつ止めればいい?」は大きな不安ポイントですよね。特に「スピロノラクトンも止めなきゃいけないの?」という質問をよくいただきます。今回は、その疑問にスッキリ答えていきましょう。
手術前にホルモンやビタミン剤を中止する理由
理由①:出血リスクを下げる
ホルモンやビタミン剤の一部には、血液をサラサラにして出血が止まりにくくなる成分があります。特にビタミンEなどが代表的で、これらを手術前に一時的にストップすることで、術中・術後の出血を防ぎ、安全性が高まります。
理由②:傷の治りをスムーズにする
実は、ホルモン剤の影響で手術後の傷の治りが遅れる場合があります。また、血流改善タイプのビタミン剤も同様の理由で中断が推奨されます。術後のキレイな仕上がりとスムーズな回復を目指すため、術前の中止が必要なのです。
スピロノラクトンはどうする?
スピロノラクトンは利尿薬ですが、抗アンドロゲン作用(男性ホルモン抑制作用)があり、性別移行を目的としたホルモン治療に広く使われています。では、これも中止が必要なのでしょうか?
中止をおすすめするケース
多くの病院では、手術前2週間のスピロノラクトン中止を推奨しています。その理由はやはり、出血リスクや術後回復の観点からです。性別移行を目的してスピロノラクトンを服用されている方は、必ず中断をお願いいたします。
絶対NG!自己判断
スピロノラクトンを本来の利尿剤として服用されている方は、絶対に自己判断での中断はせずに、掛かり付け医より英文の診療情報提供書を頂いて、弊社スタッフまでご相談下さい。持病の改善・治癒のためであれば、手術前まで継続の必要が生じる場合が多いです。
常用薬についても要注意!
アスピリン
血液をサラサラにする薬(アスピリンなど)は、出血リスクを高めます。術前の一定期間は服用を控えることが一般的ですが、必ず医師と服用中止スケジュールを決めてください。
その他(高血圧、糖尿病の薬など)
常用している薬の中には、止められないものもありますよね。その場合も、事前に弊社とよく相談して、タイに渡航する前にしっかりとプランを立てておきましょう。
気になるQ&Aコーナー
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ビタミン剤を止める理由は?
出血リスクや傷の治りが遅れる原因になるためです。 -
スピロノラクトン中止の基準は?
個人差があります。主治医のアドバイスを優先しましょう。 -
アスピリンは止める必要がある?
はい、血液サラサラ効果が高いので、術前に止めることが多いです。 -
薬を止めると何が変わるの?
出血や回復遅延のリスクを下げ、合併症の予防につながります。 -
止めないとどうなる?
出血が増えたり、回復が遅くなる可能性があります。
まとめ:必ず主治医に相談を!
薬の中止は安全な手術とスムーズな回復のための重要なステップ。ただし、自己判断はNG!タイ渡航前に弊社スタッフとしっかりコミュニケーションを取り、ベストな状態で手術に臨んでください。
何か不安なことがあれば、遠慮せず弊社までご相談くださいね。あなたが安心して手術を迎えられるよう、私たちは全力でサポートします!

バンコク在住、(株)ジェイ・ウェッブ・クリエーション代表。1997年にバンコクへ移住し、現地工場長を経て2004年に会社設立。現在はバンコクで医療系の情報提供と起業支援を中心に活動中。日本国内で年に2回ほど個別相談会も開催しています。1952年生まれで茨城県水戸市出身、在タイ20年超