FAQ: 長期のホルモン治療の後でも精子採取保存は可能なのでしょうか?

記者:

横須賀 武彦

2010年2月21日

 

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お客様
ホルモン治療を長期にわたって行っている場合、精子が死滅すると思われるのですが、長期のホルモン治療の後でも精子採取保存は可能なのでしょうか?

長期間のホルモン治療を続けていると「もう精子は残っていないのでは」と不安になるものです。この記事では、精子の生存率と採取・凍結の可否を医学的根拠と実例をもとに解説し、あなたの“将来の選択肢”を守る方法をわかりやすくお伝えします。


【Q】ホルモン治療歴が長くても精子凍結はできる?【A】

  • 結論:可能性は残っています。

    • 渡航前の精液検査で可否を判定できる

    • ホルモン投与を一時中断すると回復例が多い

    • 採取方法を工夫すれば可動精子が得られるケースも

国内の生殖医療クリニックで検査したところ、2年間エストロゲン療法を続けた方でも可動精子が確認され、採取・凍結に成功した症例があります。 

長期ホルモン治療後に精子を採取・保存する具体的ステップ

STEP 1:事前相談と精液検査を受ける

ホルモン投与中でもまずは精液検体を提出し、精子数・運動率を確認するのが最短ルートです。

STEP 2:ホルモン治療を一時中断し回復を待つ

医師の指示で6ヵ月程度ホルモン治療を中断すると、造精機能が回復する例が報告されています。

  • Tips(LH・FSH値をモニタリングしながら期間を調整

STEP 3:採取方法の最適化と凍結手続き

射精困難時は精巣内精子回収術(TESE)など外科的採取も選択肢。凍結後は10年以上保存可能です。

Note: 自費診療のためクリニックごとに費用差が大きい点と、凍結更新料を忘れがちな点に注意しましょう。

精子保存に関するよくある誤解と正しい情報

  • 誤解①「1年以上のホルモン治療で精子は完全にゼロになる」

    実際は 可動精子が残存 する例が多数報告されています。

  • 誤解②「一度凍結した精子は質が落ちる」

    実際は 適切な凍結曲線と液体窒素保存で劣化は最小限 です。

  • 誤解③「TESEは体に大きな負担がかかる」

    実際は 局所麻酔下の日帰り手術で翌日から日常生活が可能 です。

Note: 「ホルモン歴=不妊確定」ではない点を強調してください。


まとめ

  • 長期ホルモン治療後でも、精子検査と治療中断で採取成功例は多い

  • 精子保存は“将来の生殖オプション”を確保する有効な手段

  • 採取方法・費用・タイミングは医師と計画的に相談を

タイSRSガイドセンターは、タイで実際に性別適合手術を経験した MtF 当事者が現地で直接サポートする唯一のアテンド会社です。

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