「新型コロナはただの風邪。怖がる必要は無い。」に潜む差別

記者:

JWC 加地

2021年1月11日

 

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新型コロナはただの風邪。怖がる必要は無い
この様な主張があります。

もちろん、この主張を文字通りの意味で肯定したり擁護したりするわけではありませんし、新型コロナウィルスを軽く考えるようなことは決してしてはいけません。

しかし、この文章の側面には、次のような日本人にありがちな考え方同調圧力があることを暗示している様に感じてなりません。

「新型コロナになったら、仕事も友人もなくして社会的制裁を受けるのではないか。近所の○○さんは新型コロナにかかって村八分にされている。つまり、新型コロナにかかることは犯罪者になるのと同じである。」

この考え方は、特に地方で多く、様々なマイノリティへの差別の根源をなしているのではないでしょうか。

性同一性障害も、当事者でない方の大半にとって、未知の領域で理解しがたい(=差別に繋がる)傾向が強くなるテーマの一つです。特に、同調圧力の強い地域・地方に住んでいる方は、東京や大阪などの都心に出てこなければGID診断を受けることも、ホルモン治療を始めることもできないという方は少なくないはずです。

新型コロナウィルスによって浮き彫りになった、この日本人の考え方は、今後、日本人が新型コロナウィルスと向き合っていく中で多少なりとも変わることを期待します。

この記事では、新型コロナウィルスだけでなく性同一性障害についても、医学的根拠に基づき正しく理解され、必要な支援が提供されるように、「性別はただの記号。人の生き方を自分の価値観・指標で決めつけてはいけない。」と声を大にして主張したいと思います。

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