日本国内でMtF向けの精子凍結保存が可能に
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記者:
JWC 加地
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2022年8月3日
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- 今までは既婚(女性パートナーが居る)などが最低条件だった「日本国内での精子保存」が、MtFの方も対象に。
- 精子採取費用と1年間の保管費用を含めた金額は1アンプル1年間¥11,880(税込)と、タイ国内での精子保存の10分の1の価格(2022年7月27日現在)。
2022年7月27日、はらメディカルクリニック様(東京都渋谷区)より「MtF向けの精子凍結保存サービスの提供を開始」するというプレスリリースがありました。
今まで、日本国内での精子保存は「既婚(女性パートナーがいる)」であることなどが最低条件とされていたクリニックが大半で、苦労して精子凍結保存先を探した結果さんざんに断られ、タイでの精子凍結保存を選択せざるを得なかった方も少なくありませんでした。
はらメディカルクリニック様のサービス提供開始により、MtFの方の精子凍結保存が気軽にかつ低予算で行える様になりました。
以下、はらメディカルクリニック様へ弊社より追加確認を行った内容を含めて、MtF向けの精子凍結保存の詳細をご紹介させて頂きます(2022年7月27日現在)。
精子凍結保存費用 | 1アンプル11,880円(税込/1年間の凍結保存費用を含む) ⇒ 通常、MtFの方の場合は1度の精子採取で平均1アンプルが目安。 予め数年分の保存費用をまとめ払いしておくことも可能。 ⇒ 精子保存可能かどうかを確認するため、後述の各種検査費用が別途かかります。 |
保存期間 | 65歳の誕生日まで ⇒ 日本の産婦人科学会の規定に基づく上限。 65歳を過ぎて保存する場合は、それが可能な別の施設(海外可)への凍結精子移送が必要。 |
必要書類 |
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詳細ページ | https://www.haramedical.or.jp/content/freeze/000100-2#sec04 |
精子凍結保存について
精子凍結保存では、文字通り自力射精(マスターベーション)により精子を採取して凍結保存をします。精子は洗浄後、最適な状態で液体窒素中に保存され、再び解凍される日を待ちます。
ホルモン治療歴が長い場合は精子採取の前に目安として数ヶ月程度ホルモン治療を中断し、造精機能を十分に回復させてから精子採取に望む必要がある場合があります。
はらメディカルクリニック様での精子凍結保存には事前に「精子検査(9,240円/税込)」と「感染症検査(5,929円/税込)」を行い、精子凍結保存が可能であることを確認します。- 性別適合手術(SRS)後、戸籍上の性別を変更せず、女性パートナーとの間に子供をもうける。
- 性別適合手術(SRS)後、戸籍上の性別を変更し、女性パートナーとの間に子供をもうける。
⇒ この場合は、はらメディカルクリニック様の定めるガイドラインに沿って、はらメディカルクリニック様で生殖医療を受ける必要があります。 - 性別適合手術(SRS)後、戸籍上の性別を変更し、男性パートナーとの間に子供をもうける。
⇒ この場合は、代理出産が唯一の手段となるため、日本国内で実施する事は出来ません。代理出産が合法となる国(例:ジョージア国など)に凍結精子を移送し、代理出産を行う必要があります。代理出産で子供をもうけるまでに必要な予算は数百万円〜1,000万円以上となります。
ご注意ください!!
弊社では将来のジョージア国での代理出産についてもサポートしております。ただし、代理出産の条件は年々厳しくなっており、日本国内で作成した受精卵を利用できないケースも生じています。将来的に代理出産を予定されている方は、まずは弊社までご相談をお願いいたします。
性別適合手術(SRS)から、将来の家族計画まで。一貫してサービスをご提供可能なのはタイSRSガイドセンターだけです。
この機会に是非、将来の予算を含めた現実的な計画を立てた上で、性別適合手術(SRS)前に余裕を持った精子凍結保存をご検討頂けますと幸いです。
※はらメディカルクリニック様の承諾を得てご紹介しております。