手術ミスの「保証」は本当?タイで性別適合手術を受ける前に知っておきたいこと
記者:
横須賀 武彦
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2006年10月7日
2,168

性別適合手術を検討していると、ネットで「もし手術ミスがあったら無料で再手術」といった情報を見かけるかもしれません。実際のところ、それは本当に保証されるのか。この記事では、手術ミスの判定方法や保証の実状をわかりやすく解説します。
手術ミスの保証は本当に受けられるのか?【Q&A】
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結論:医師側が手術ミスを認めない限り、保証はほぼ受けられない可能性が高いです。
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手術後にトラブルが起きても、医療側が“ミス”と認めるケースは極めて少ない
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大きな病院では、手術を担当した医師ではなく、上位の管理者や法務担当が判断することが多い
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訴訟リスクを避けるため、医師や病院がミスを認めない方向に進みがち
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よくある質問:「手術後半年間は手術ミスがあった場合は無料で再手術」という宣伝を見ましたが、本当でしょうか?
答え:手術ミスかどうかの判断は基本的に病院側(医師や管理者)が行います。彼らがミスを認めないかぎり、保証対象にはならない可能性が高いです。
手術ミスや保証に関するポイントを段階的に詳しく解説
STEP 1:術後の経過観察とトラブル対応の現状
性別適合手術では術後の経過観察が欠かせません。大きな病院ほど症例数が多い一方、個別のトラブル対応に時間がかかることがあります。そのため、保証を期待しすぎると「実際には保証を受けられない」というギャップが生じやすいのです。
STEP 2:誰が「手術ミス」を判断するのか
実際に“手術ミス”と認定するのは、医師の上にいる管理者や病院の法務担当です。
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Tips(もしトラブルがあった場合、まずは執刀医に相談し、次に病院の専門部署へ進む流れが一般的です。)
STEP 3:保証はあるのか?手続きと現実
「手術ミス」と認定された場合でも、書類上の手続きや追加費用の請求などで時間がかかることがあります。
Note: 大きな病院ほど弁護士や法務部が介入するため、たとえ手術に問題があっても保証が難航するケースがあります。
手術ミスの保証に関するよくある誤解と正しい情報
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誤解①「病院の宣伝どおり絶対に保証してもらえる」
実際は 宣伝通りの条件を満たしていても、医師側が「手術ミス」と正式に認めない限り保証対象にならないことが多いです。 -
誤解②「大きい病院ならトラブルが少なくて安心」
実際は 症例数が多い反面、管理部門や弁護士が間に入るため、トラブル対応に時間がかかりやすい傾向があります。 -
誤解③「医師と直接交渉すれば何とかなる」
実際は 個人クリニックなら交渉余地がある場合もありますが、大きい病院では管理部が決定権を持っていることが多いです。
Note: 保証の条件を細部まで確認し、合意書などをしっかり読むことが大切です。
まとめ
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この記事でわかったこと
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保証の有無は病院や医師の判断に大きく左右される
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大きな病院はトラブル対応に弁護士や管理部が介入し、医療ミスが認められにくい
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宣伝文句を鵜呑みにせず、手術前に契約内容や保証条件をよく確認することが重要
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タイSRSガイドセンターは、タイで実際に性別適合手術を経験した MtF 当事者が現地で直接サポートする唯一のアテンド会社です。当事者によるアテンドだからこそ分かる「保証条件の不透明さ」などの課題に対しても、丁寧にサポートいたします。
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