日本で英文GID診断書を用意していても、タイで再診断は必要?
記者:
横須賀 武彦
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2010年1月27日
2,554

「タイでSRSを受けるには“タイ人精神科医2名のGID診断書”が必須」と聞くけれど、実際はどんな手続きを踏むの?――そんな不安を抱えるあなたへ。この記事では、ルックスクリニックを例に、渡航から診断書発行までの3日間モデルスケジュールと注意点をわかりやすく解説します。
タイ人医師のGID診断に関する最大の疑問【Q&A】
Q. 日本で英文GID診断書を用意していても、タイで再診断は必要?
A. 必須です。
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タイの医療法により、SRS前にタイ人精神科医2名の診断が義務化されているため。
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日本の診断書は参考資料として歓迎されるが、手術適性の最終判断は現地医師が行う。
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現地診断書2通が無いと、SRSが出来ません。
例:日本でホルモン療法中のAさんは英文診断書を携行。
渡航2日目午前にカウンセリングを受け、当日午後に2通の診断書を取得。
書類不備がなかったため翌日に無事手術へ進んだ。
タイ人精神科医によるGID診断 ― 3ステップ詳細解説
STEP 1:渡航前の書類準備
日本の主治医発行の英文GID診断書と、身上書・ホルモン治療歴を雛形に沿って作成。渡航30日前までに提出すると当日のGIDカウンセリングが円滑に。
STEP 2:2名の精神科医カウンセリング
到着翌日、提携病院(例:Rama 9病院)で約5-10分/人の個別面談。性別違和の経過、ホルモン歴、家族の理解度など基本事項を口頭確認。
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Tips:服装やメイクは“日常のジェンダー表現”を示す大切な手がかり。
STEP 3:診断書発行と手術準備
両医師が適切と判断すれば当日中に診断書2通を受領。その足でルックスクリニックへの入院へ進み、翌日以降に手術を実施。
Note: 外見が男性寄りの場合でも、ホルモン治療歴や生活実績が整っていれば合格例多数。反対に、書類不備や生活経験の不足があると再面談・帰国延期のリスクあり。
GID診断に関するよくある誤解と正しい情報
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誤解①「日本の診断書さえあれば再診断は省略できる」
実際はタイの法律で現地診断が義務化。クリニックの判断では省略不可。 -
誤解②「タイの精神科医は厳しくて落ちやすい」
実際は国際基準(HBIGDA)に沿った評価で、要件を満たしていれば高確率で承認。 -
誤解③「カウンセリングは長時間で深掘りされる」
実際は5-10分前後の質問中心。事前書類と整合が取れればスムーズに終了。
Note: 誤解の多くはSNS情報の断片化が原因。公式情報と実例を照合しよう。
まとめ
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タイのルックスクリニックでSRSを受けるにはタイ人精神科医2名の診断書が必須。
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渡航2日目に面談→同日診断書取得→3日目手術開始が一般的。
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日本の英文診断書を準備すると面談時間短縮・術後手続きが円滑。
タイSRSガイドセンターは、タイで実際に性別適合手術を経験した MtF 当事者が現地で直接サポートする唯一のアテンド会社です。
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