【2026年更新】S字結腸法の術後のタンポン使用は危険です
記者:
横須賀 武彦
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2017年1月31日
4,306

結論:S字結腸法の術後は、タンポンの使用を避けてください
S字結腸法(開腹・腹腔鏡いずれの術式でも)で造膣された方は、術後にタンポンを使用しないでください。紐が体内で切れてしまうと、自分では取り出せなくなることがあります。この注意点は、S字結腸法に限らず造膣を伴う他の術式でも共通です(詳しくは後述します)。
なぜ危険なのか(自然の腟との構造の違い)
自然の腟には、子宮頸部を取り囲む「腟円蓋」と呼ばれる部分があり、奥まで入った異物もそこで止まりやすい構造になっています。性別適合手術で造る腟は、術式(S字結腸法・陰嚢皮膚移植法・スポーンテクニック・陰茎腹膜造膣法など)を問わず子宮を持たないため、この腟円蓋にあたる「止まり」がありません。そのため、紐が切れて奥へ入り込んだタンポンが、想定より深い位置まで移動してしまうことがあります。
さらに、通常の婦人科診療で使う器具は自然の腟の長さ・角度を基準にしているため、手術で造った腟特有の構造を把握していない医療機関では、発見や摘出に通常より時間がかかることがあります。S字結腸法そのものの術後リスクについては、MtF SRS S字結腸法で腸閉塞になる確率は?もあわせてご覧ください。
なぜタンポンを使ってしまうのか
MtFの方は子宮がないため生理はありませんが、S状結腸を使った腟には腸由来の分泌物が生じることがあり、その対策としてタンポンの使用を検討される方がいらっしゃいます。この分泌物は、術後1年ほどまでに減少することがほとんどです。詳しくはS字結腸法手術後の膣の蠕動運動が気になりますもご覧ください。
タンポンの代わりにできること
分泌物が気になる間は、タンポンではなくパンティーライナーの使用と、洗浄の頻度を見直すことで対応いただくことをお勧めしています。分泌物は術後1年ほどまでに減少することがほとんどのため、それまでのあいだはこの方法でケアしてください。
この注意はS字結腸法だけの話ですか?
この注意喚起はS字結腸法に限らず、陰嚢皮膚移植法・スポーンテクニックなど、造膣を伴うすべての術式で共通です。術式を問わず、造った腟には自然の腟のような「止まり」がないためです。
もし取れなくなってしまったら
紐が切れてタンポンが取れなくなった場合、まずは弊社スタッフにご連絡ください。状況を確認のうえ、対応方法をご案内します。発赤・炎症や強い痛みがある場合は、弊社への連絡とあわせて、日本国内のお住まいの地域の救急窓口を受診してください。
タンポンに限らず、術後のケアで使用するダイレーターが腟内の深い位置まで入り込み、開腹手術での摘出が必要になった実例もあります。異物感がある場合は自己判断で放置せず、早めにご連絡ください。
「誰に確認すればいい?」相談先の振り分け
| 確認したいこと | 相談先 |
|---|---|
| タンポンやダイレーターが取れない・体に異物感があるなど | まずは弊社スタッフ(LINE相談窓口) |
| 発赤・炎症や強い痛みなど、緊急性のある症状 | 日本国内お住まいの地域の救急窓口 |
| 分泌物対策や日常のケアについてのご相談 | 弊社スタッフ・LINE相談窓口 |
タンポンやダイレーターが取れない、体に異物感があるといった場合は、まず私たち弊社スタッフにご連絡ください。発赤・炎症や強い痛みなど緊急性のある症状は、日本国内のお住まいの地域の救急窓口を受診してください。分泌物対策や日常のケアについてのご相談も、私たちが担当します。
バンコク在住、(株)ジェイ・ウェッブ・クリエーション代表。1997年にバンコクへ移住し、現地工場長を経て2004年に会社設立。現在はバンコクで医療系の情報提供と起業支援を中心に活動中。日本国内で年に2回ほど個別相談会も開催しています。1952年生まれで茨城県水戸市出身、在タイ20年超











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