FtM内摘後の滞在と、帰国後の注意点
記者:
JWC 加地
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2018年3月14日
1,360
FtMの方で、内摘(子宮卵巣摘出手術)を受ける方は、手術後の滞在期間中、そして帰国後の生活に以下の注意点があります。
手術後の滞在期間中:
- 術後(特に退院後)は、手術日より計算して最低5日間は遠出の観光(MBKやサイアムなどのバンコク中心部など、1日がかりの観光)は、控えてください。
- 腹腔鏡や経膣で内摘を受けた方は、特に術後に動きすぎる(歩きすぎる)と、膣内の傷から多量出血の恐れがあります。
- 日本国内での手術でも、術後平均1週間〜2週間程度の自宅療養が指示される様ですので、それと同一と考えてください。
帰国後の生活:
- 術後から最低1ヵ月は、温泉やプール、海などでの入浴や水泳は控えてください。
- 術後から最低1ヵ月は、5kg以上の重量物を持ち上げたり、持ち歩いたりすることは控えてください(膣内の傷から多量出血の恐れがあります)。
内摘の場合は、痛みが少なく身体が元気でも、身体の中ではかなりの負担(手術の影響)がかかっています。
観光に行きたくなる気持ちは分かりますが、抑えて(宿泊施設付近の散歩にとどめて)、退院後も十分な療養を取って下さい。
特に、パートナーと一緒に渡航していると、パートナーに遠慮して、パートナーの観光に無理に合わせてしまう事が多くなります。パートナーがアクティブで観光好きな方なら、一緒の渡航は考え直した方が良いでしょう。
私達スタッフの注意に従わずに観光に行き、行き先で緊急事態(膣内の傷から多量出血し、付近の病院に緊急搬送など)となった場合の費用や責任は一切負えません。