【2026年更新】手術前、薬の服用を中止しなければなりませんか?――止める薬・止めない薬の早見リスト

記者:

横須賀 武彦

2011年2月8日

 

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トランスカエルくん
手術前は、出血を促す薬・サプリ・ホルモン(アスピリン、イブプロフェン、ビタミンE、エストロゲン等)は指示どおり一定期間中止しますだケロ🐸
一方で血圧・糖尿病・ワーファリンなどの持病薬は自己判断で止めないでください。
不明な薬は成分名を控えて主治医や薬剤師に確認し、渡航前に英文の診療情報提供書を用意のうえ弊社LINEへ相談してください。

「トランスカエルくん」のメッセージはAI(人工知能)が自動生成しています。不適切または不正確な内容が含まれる場合があります。

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【 ご質問 】 手術前、薬の服用を中止しなければなりませんか?

【まず結論】出血しやすくする薬・サプリ・ホルモンは術前に中止。ただし持病の常用薬は自己判断で止めないでください

はい。血液を固まりにくくする(=出血しやすくする)薬・サプリ・ホルモンは、手術の一定期間前から中止していただきます。目的は、術中・術後の出血を抑え、傷の治りをスムーズにするためです。

一方で、血圧・糖尿病・不整脈・血栓症など「持病の治療のために」飲んでいる常用薬(ワーファリンを含む)は、絶対に自己判断で中止しないでください。中止してよいか・いつ止めるかは、かかりつけ医(主治医)の判断が必要です。渡航前に、英文の診療情報提供書を用意したうえで弊社スタッフにご相談ください。

まずは「何を止めるのか」を、下の早見リストでご確認ください。手術後にホルモン治療をいつから再開できるかは、本記事後半(術後の再開時期について)でご案内しています。

【早見リスト】手術前に中止していただく薬・サプリ・ホルモン

分類 一般名・成分 市販薬・製剤の例 中止の考え方
女性ホルモン エストロゲン等(卵胞ホルモン製剤) 注射・貼付・内服 注射は手術の1ヶ月前内服は14日前から中止
黄体ホルモン プロゲステロン等 注射・内服 血栓症リスクのため手術の2週間前から中止
男性ホルモン テストステロン等 注射・ジェル・内服 注射は手術の1ヶ月前ジェル・内服は14日前から中止
ビタミン剤 ビタミンE(内服) 各種ビタミンEサプリ 出血しやすくするため手術の2週間前から中止
解熱鎮痛薬 アスピリン(アセチルサリチル酸) バファリン、ケロリン など 抗血小板作用があり手術の2週間前から中止
解熱鎮痛薬 イブプロフェン等NSAIDs イブA、ナロンエース など 出血を促す作用があるため手術の2週間前から中止
抗凝固薬 ワーファリンカリウム等 出血リスク大。持病で服用中の方は自己判断で中止せず主治医へ(下記参照)
サプリメント全般 イチョウ葉、セントジョーンズワート、EPA/DHA、にんにく・生姜系など 各種サプリメント 種類が多いため手術の2週間前から中止詳しい一覧はこちら

女性ホルモン(エストロゲン等)――注射は1ヶ月前、内服は14日前から

継続的なホルモン摂取は、注射の場合は手術の1ヶ月前から、内服の場合は14日前から中止していただきます(渡航前の流れは「予約から渡航そして帰国までの流れ」にも記載しています)。

なぜホルモンやビタミン剤を止めるのか、その理由は本記事の「なぜ手術前にはホルモン治療を中止しなければならないのですか?」で詳しく解説しています。

スピロノラクトン(利尿薬/抗アンドロゲン)を飲んでいる方へ

性別移行の目的でスピロノラクトンを服用している場合は、原則として手術の2週間前から中止をお願いしています。ただし、高血圧など持病の治療として服用している方は、自己判断で止めず、かかりつけ医から英文の診療情報提供書を頂いたうえで弊社にご相談ください。

目的別の対応や、よくいただくご質問については「手術2週間前のスピロノラクトン中止は必要?よくある質問と注意点まとめ」で詳しくご案内しています。

なぜ手術前にはホルモン治療を中止しなければならないのですか?

ホルモン剤の服用を続けたまま手術を受けると、血栓症などの合併症のリスクが高まるとされています。手術のリスクを下げ、術後の傷の治りを妨げないために、ホルモン治療だけでなく一部の常用薬・サプリメントも一時的に中止していただく必要があります(アスピリンも含みます)。

休薬期間は、手術を受ける病院の方針によって決まります。当社提携病院の現行方針(2026年9月確認)は、錠剤タイプは手術の2週間前、注射タイプは4週間前です。方針は今後変更されることがあるため、最終的には手術を受ける病院からの指示に従ってください。

手術前に一時的な服用中断が必要な、主なホルモン剤・常用薬は以下の通りです。

  • 卵胞ホルモン製剤(エストラジオール、結合型エストロゲンなど):血液凝固作用が促進され、血栓症などの血管系副作用が起こりやすくなるため。
  • 黄体ホルモン製剤(プロゲステロンなど):血栓症のリスクがあるため。
  • アスピリン:血小板の働きを妨げ、血が固まりにくくなるため。
  • 男性ホルモン剤(テストステロンなど):傷の治りを遅らせ、静脈血栓症のリスクを高めるおそれがあるため。
  • 解熱鎮痛消炎剤(イブプロフェンなど):出血を促す作用があるため。
  • 抗凝固薬(ワルファリンカリウムなど):血液凝固を妨げる作用があるため。
  • サプリメント(ビタミンE、イチョウ葉エキス、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)、EPA/DHA(エイコサペンタエン酸/ドコサヘキサエン酸)、レスベラトロール、ガーリック(ニンニク)、朝鮮人参、ジンジャー(生姜)、カバ、エフェドラ、フィーバーフュー、バレリアン、エキナケア、ノコギリヤシ、アロエなど):予期せぬ出血や血腫のリスク、抗血栓作用や他の薬剤の効果を増強・減弱させる作用があるため。

飲酒・喫煙も出血に関する副作用のリスクがあるため、手術の2週間前までに控えるようにしてください。

参考文献:以下は周術期の休薬薬剤に関する一般的な医療機関向け資料です。当社提携病院の指示や当社の推奨と必ずしも同一ではありません。内容が異なる場合は、手術を受ける病院の指示を優先してください。
鳥取大学医学部附属病院 薬剤部「術前中止薬リスト」
愛媛大学医学部附属病院 DIニュース(2017年7月)

血圧・糖尿病・血栓症など「持病の薬」はどうすればいい?

常用薬のなかには、勝手に止めると持病が悪化して危険なものがあります。ワーファリン(抗凝固薬)や、血圧・糖尿病・心臓の薬などが代表例です。

  • 自己判断で中止しないでください。中止の可否・時期は主治医が判断します。
  • かかりつけ医に、薬の名前・用量・服用理由を記した英文の診療情報提供書を作成してもらってください。
  • その内容をもとに、渡航前に弊社スタッフ・LINE窓口へご相談ください。中止できない薬がある場合も、事前に病院と調整のうえで手術プランを立てます。

服用中の薬は、渡航前の健康診断でも申告いただく項目のひとつです。診断書の提出方法や注意点はタイSRS渡航前健康診断ガイド|検査結果の提出方法と注意点でご確認いただけます。

「誰に確認すればいい?」相談先の振り分け

確認したいこと 相談先
この薬・サプリを止めてよいか/いつ止めるか・飲み合わせ かかりつけ医(主治医)・薬剤師
持病の薬を続けたまま手術できるか(医学的な可否) 主治医・タイの病院(術前検査で判定)
術後、ホルモン治療をいつから再開できるか 主治医・弊社スタッフ(術式・持病により異なるため個別相談)
英文の診療情報提供書の準備、渡航前の段取り・スケジュール 弊社スタッフ・LINE窓口

私たち(アテンドスタッフ)は医療の有資格者ではないため、「この薬を止めていい」といった医学的な判断を代行することはありません。服薬の判断は医師・薬剤師へ、渡航・書類・段取りの手配は私たちへ――この線引きが、安心してご相談いただくための約束です。

手術後、ホルモン治療はいつから再開できますか?

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手術後は、いつからホルモン治療を再開できますか?

ホルモン治療の再開は原則、帰国後からとなります。ただし、手術内容や持病の有無によっては、タイ滞在中から再開できる場合もあります。

手術を受ける際には、注射の場合は手術日の最低1ヶ月前、錠剤の場合は最低2週間前からホルモン治療を一時的に中止していただいています(中止の理由は「なぜ手術前にはホルモン治療を中止しなければならないのですか?」をご覧ください)。

術後は、性別適合手術(SRS)の場合、最低2週間はホルモン薬・ホルモン注射が禁止となります。滞在中にホルモン摂取を再開すると、患部の出血や術後の経過に好ましくない影響を及ぼすことがあるため、ホルモン治療の再開は原則「帰国後から」としています。

ただし、持病の有無や手術内容によっては、医師の許可を得たうえで、滞在中から早めに再開できるケースもあります。まずは滞在中に弊社スタッフまでご相談ください。

タイでのSRSを検討中の方へ

術前・術後の服薬管理は、安全でスムーズな手術のための大切な準備です。ポイントは、①出血しやすくする薬・サプリ・ホルモンは病院の指示どおり中止する②持病の常用薬は自己判断で止めず、主治医の診療情報提供書を用意して弊社に相談する③術後のホルモン治療の再開は原則帰国後から。持病や術式によっては早期再開の相談も可能、の3点です。

「自分の薬は止めるべき?」「いつから再開できる?」と迷ったら、成分名を控えたうえで、まずはLINEでお気軽にご相談ください。これまでの受入実績をもとに、どこに確認すればよいか、どんな書類を用意すればよいかを一緒に整理します。

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