【スポーン・クリニック】会陰部の脱毛が不要な理由とは?術後の毛リスクと皮膚への影響を徹底解説
記者:
横須賀 武彦
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2006年5月13日
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はじめに
性別適合手術(SRS)を検討している方の中には、「術前に会陰部や陰嚢の脱毛をすべきか?」と疑問を抱く方も多いでしょう。一般的には、術後の膣内に毛が生えないようにする目的で脱毛を推奨するクリニックもあります。しかし、スポーン・クリニック(Suporn Clinic)では「会陰部の脱毛は不要」とされているのです。この記事では、その理由や、脱毛によるリスクなどを詳しく解説します。
なぜ会陰の脱毛が不要なのか? — スポーン医師の見解
スポーン・クリニックの説明によると、会陰部や陰嚢部の脱毛を推奨しない主な理由は以下のとおりです。
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脱毛後の皮膚が弱くなるリスク
電気針脱毛(電気分解法)やレーザー脱毛を行うと、皮膚にダメージが蓄積し、皮膚が薄くなったり、弾力性が損なわれたりする可能性があります。SRSでは陰嚢や会陰の皮膚を利用する場合があり、皮膚が弱くなると手術の成否に影響を及ぼしかねません。 -
発毛状態の把握が難しくなる
事前に脱毛処理をすると、「術中にどの部分に毛根が残っているか」が確認しづらくなります。スポーン医師の手術では、実際に肉眼で毛根を確認しながら切除や処理を行うため、事前の脱毛がかえって手術の判断を難しくしてしまうケースがあります。
参考:Genital Electrolysisに関する公式コメント
スポーン・クリニックの関連資料には、以下のような内容が明記されています。※意訳を含みます。
「手術前の会陰・陰嚢の脱毛は不要。費用もかかり、不快感があり、しかも必要性に乏しい。
手術中に陰嚢皮膚を扱う際、毛根は手作業で除去されるため、術後に毛が生えることはありません。
仮に術前に電気針脱毛を行うと、瘢痕が残ったり皮膚が厚くなることで弾力性が落ち、膣の深さや形成に影響が出る恐れがあります。
もし行うなら、肛門~陰嚢間(会陰部)のみが対象ですが、これはSRS後でも可能です。」
このように、手術時に確実に毛根を取り除く工程が含まれるため、術前の脱毛が不要であるだけでなく、皮膚トラブルを回避できるメリットがあるのです。
術後の毛トラブルは大丈夫?
- 毛包の完全除去
スポーン・クリニックの手術では、陰嚢皮膚を利用して新たな膣を形成する際、肉眼で毛根を確認して1つ1つ除去します。そのため、術後に膣内で毛が再生するリスクはほぼありません。 - 会陰部の処理
もし会陰部に気になる毛がある場合でも、SRS後に改めて脱毛することが可能です。術後に皮膚の状態を見ながら、必要であれば専門の脱毛処理を受ける選択肢も残されています。
脱毛に伴うリスク:皮膚ダメージと弾力性の低下
電気針脱毛やレーザー脱毛は、毛包に熱や電流を与えるため、やけどや炎症、色素沈着などが起きる可能性があります。特にSRSの術式で使用する皮膚がダメージを受けると、形成できる膣の深さや術後の回復に悪影響を及ぼす懸念があります。
- 瘢痕化による皮膚の厚硬化
硬い瘢痕ができると皮膚の柔軟性が失われ、膣の深さを確保しづらくなる可能性があります。 - 術後の感覚や癒着リスク
ダメージを受けた皮膚は術後の癒着が起こりやすく、感覚面にも影響を及ぼすケースがあります。
まとめ
- スポーン・クリニックで会陰脱毛が不要な主な理由
- 脱毛後の皮膚ダメージにより、弱くなった皮膚がSRSに支障をきたす恐れがある。
- 術中に発毛状態を確認しつつ毛根を除去できるため、術前の脱毛がかえって手術の判断を難しくする。
- 公式方針:術前脱毛は推奨せず、術中に毛根を除去
電気針脱毛による瘢痕化や皮膚の厚硬化がリスクとなりうるため、あえて脱毛を行う必要はありません。 - 会陰部の気になる毛は術後でも処理可能
肛門~陰嚢間(会陰部)のみが気になる場合でも、術後に脱毛を検討してからでも遅くはありません。
結論として、スポーン・クリニックの手術方法では、術中に毛根を確実に取り除くため、会陰や陰嚢の事前脱毛を行わなくても、術後に毛が生え続けるリスクは極めて低いとされています。過度な脱毛による皮膚ダメージの方が大きなデメリットとなりかねないため、方針として「不要」とされているのです。もし個別の状況で不安がある場合は、弊社まで相談ください。
バンコク在住、(株)ジェイ・ウェッブ・クリエーション代表。1997年にバンコクへ移住し、現地工場長を経て2004年に会社設立。現在はバンコクで医療系の情報提供と起業支援を中心に活動中。日本国内で年に2回ほど個別相談会も開催しています。1952年生まれで茨城県水戸市出身、在タイ20年超