【SRSを受ける方必見】手術2週間前のスピロノラクトン中止は必要?よくある質問と注意点まとめ
記者:
横須賀 武彦
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2006年5月5日
1,887
はじめに
タイで性別適合手術(SRS)を予定している方にとって、術前のホルモンやビタミン剤、常用薬の扱いは大きな不安要素の一つです。特に「スピロノラクトンは中止すべき?」という質問をよくいただきます。この記事では、手術前に薬を中止する一般的な理由と、それぞれの薬が及ぼす影響について詳しく解説します。術後の回復をスムーズにするためにも、ぜひ参考にしてください。
手術前にホルモンやビタミン剤を中止する理由
1. 出血リスクを最小限に抑える
- 抗凝固作用のある薬
一部のホルモン剤やビタミン剤(特にビタミンEなど)は血液が固まりにくくなる場合があります。出血リスクを避けるため、術前には摂取を中断するよう指示されるケースが多いです。 - 出血量増加のリスク
術中や術後の出血リスクを最小限にすることは、回復を早める上でも非常に重要です。
2. 傷の回復を早めるため
- ホルモン治療の影響
一部のホルモン治療が術後の傷の治りを遅らせる可能性があります。手術前にホルモンを中止することで、術後の治癒力を高められるとされています。 - ビタミン剤の影響
血行を良くするタイプのビタミン剤は、出血傾向を引き起こす場合があります。術前に中止することで、術後の傷の回復がスムーズに進むと期待できます。
スピロノラクトンとは?
- 抗アンドロゲン作用
スピロノラクトンはもともと利尿薬として使われますが、抗アンドロゲン作用があるため、男性ホルモンを抑える目的でも利用されています。 - ホルモン治療の一環
性別移行(MtF)では、スピロノラクトンがエストロゲンなどと併用される場合が多く、術前に中止するかどうかは大きなテーマとなります。
スピロノラクトンの中止は必要?
1. 個人差が大きい
スピロノラクトンの中止による影響は人それぞれです。中止しても特に問題がない場合もあれば、中止することで体調不良やホルモンバランスの乱れを感じる方もいます。
2. 中止が推奨されるケース
- 深刻な症状が出ない場合
スピロノラクトンを中止しても、日常生活に支障が出ない方は、中止を検討するケースが多いです。出血リスクを考慮すると、医師からは中止を勧められる可能性があります。 - 医師の判断が優先
自己判断で中止するのは危険です。必ずかかりつけ医と相談し、症状や既往歴、現在のホルモン値などを踏まえた上で最終判断を行ってください。
常用薬の中止について
1. アスピリン
- 抗凝固作用が強い
アスピリンは血液をサラサラにする効果があるため、術前に摂取を中止することが推奨されます。必ずかかりつけ医とスケジュールを相談しましょう。
2. その他の薬
- 症状によっては中断が困難なケースも
高血圧や心臓病、糖尿病などの治療中の場合、薬の中止が困難なことがあります。そうした場合も、タイに渡航する前にかかりつけ医としっかり協議して、手術に備えましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1: 手術前にビタミン剤を中止する理由は?
A1: 一部のビタミン剤には血液の凝固を妨げる作用があり、術中・術後の出血リスクが高まります。スムーズなキズの回復を目指すためにも、中止が推奨されることがあります。
Q2: スピロノラクトンの中止をどうやって判断すべき?
A2: 個人差が大きいので、かかりつけ医の判断が第一です。中止しても問題ないと医師が判断した場合には、中止することで出血リスクが低減される可能性があります。
Q3: アスピリンを服用している場合は?
A3: アスピリンは強い抗凝固作用があるため、術前の服用は避けるよう指導されることが多いです。必ずかかりつけ医に相談して、服用タイミングを調整してください。
Q4: 薬の摂取を中止すると、どのようなリスクが減りますか?
A4: 術中・術後の出血リスクや傷の回復遅延が軽減される可能性が高まります。また、過剰な出血が起こると合併症につながる恐れもあるため、中止することでリスクコントロールがしやすくなります。
Q5: 手術前に薬を中止しないとどうなりますか?
A5: 出血リスクが高まったり、術後のキズの回復が遅れたりする可能性があります。特に抗凝固作用のある薬は、重篤な合併症を引き起こすこともあるため注意が必要です。
まとめ
- 出血リスクと術後回復を考慮
ホルモン剤やビタミン剤、スピロノラクトンなどを術前に中止する目的は、出血リスクや傷の回復の遅延を回避するためです。 - 必ず医師に相談
ただし、中止の判断は自己判断ではなく、必ずかかりつけ医との相談を行いましょう。個々の病歴や体調によって適切な方針は異なります。 - タイ渡航前の準備
タイでSRSを受ける場合でも、術前の準備として日本にいる段階で主治医と十分にコミュニケーションを取ることが大切です。
手術をスムーズに、そして安全に進めるためにも、事前の情報収集と医療機関との連携を万全にしておきましょう。分からないことや不安がある場合は、遠慮なくかかりつけ医やサポートスタッフにご相談ください。皆様が安心して手術に臨めるよう、心から応援しています。
バンコク在住、(株)ジェイ・ウェッブ・クリエーション代表。1997年にバンコクへ移住し、現地工場長を経て2004年に会社設立。現在はバンコクで医療系の情報提供と起業支援を中心に活動中。日本国内で年に2回ほど個別相談会も開催しています。1952年生まれで茨城県水戸市出身、在タイ20年超