MtF 性別適合手術の要件は?詳しく解説します!
記者:
横須賀 武彦
–
2006年5月12日
2,142

性別適合手術(SRS)を考え始めると、まず「自分は条件を満たしているのか?」と不安になる方は多いですよね。今回はMtF(男性から女性への性別適合手術)の要件をシンプルに整理してお伝えします。この記事を読めば、あなたが手術の準備が整っているかがクリアになります。
MtF SRSの要件をわかりやすくQ&Aで解説
MtF SRSの絶対的な要件は3つだけ。
-
20歳以上であること(18歳未満はタイで手術不可)
-
性同一性障害(GID)または性別不合(GD)の診断済み
-
ホルモン治療を1年以上継続
以下、根拠を整理します。
-
タイの法律で年齢要件が明確に規定されているため。
-
医療機関はGID/GDの診断書提出を必須としているため。
-
ホルモン治療は手術結果の安定や術後のQOL向上に必要なため。
性別適合手術を経験した当事者からの例として、「ホルモン治療を長期間継続したことで、術後の回復がスムーズになった」という声もよく耳にします。
MtF性別適合手術を受けるまでの具体的な流れ
STEP 1:性同一性障害(GID)または性別不合(GD)の診断取得
専門医療機関で正式な診断を受け、診断書を発行してもらいます(約1〜2回の診察が目安)。
STEP 2:ホルモン治療の継続
ホルモン治療を少なくとも1年以上継続することで、体が希望する性別へ徐々に適応します。
-
Tips(途中で治療を中断すると、再開後のカウントはリセットされる場合があるため注意しましょう)
STEP 3:希望の性別でのフルタイム生活の実施
実際に希望する性別での生活を1年以上経験すると、精神的にも術後の生活適応が容易になります。
Note: フルタイム生活は絶対的要件ではありませんが、術後の生活や精神面を考えると推奨されています。
MtF SRSに関するよくある誤解と正しい情報
-
誤解①「17歳でも親が許可すれば手術できる」
実際はタイの法律上、18歳未満は手術自体が許可されていません。18歳以上20才未満は、親権者の同伴があれば手術可能です。 -
誤解②「ホルモン治療をしていなくても手術可能」
実際はホルモン治療を1年以上継続することが必須要件です。 -
誤解③「精神科診断は形式的なもので良い」
実際は正式で専門的な診断が必要です(簡易的な診断書は認められないことがあります)。
Note: 誤解されがちな「年齢やホルモン治療期間」の情報は、特に注意が必要です。
まとめ
今回の記事であなたが得られた理解は以下の通りです。
-
MtF SRSの絶対条件は年齢、GID診断、ホルモン治療の3つ
-
フルタイム生活は推奨だが、必須ではない
-
よくある誤解として年齢やホルモン治療の期間などに注意
タイSRSガイドセンターは、タイで実際に性別適合手術を経験したMtF当事者が現地で直接サポートする唯一のアテンド会社です。当事者だからこそ理解しにくい「ホルモン治療の不安」や「フルタイム生活への適応」などの問題でも、「あなたの状況に合わせて丁寧に対応」いたします。どんな小さなご質問やご相談でもお気軽にお問い合わせください。