MTF患者の母ですが、スポーンクリニックでのSRS手術を受けたいと本人が希望しております。
記者:
横須賀 武彦
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2008年2月3日
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SRS を検討するお子さんをサポートする立場として、術後のトラブルや日本帰国後のフォロー体制が気になるのは当然です。この記事では 「治りが悪かった場合、再度相談できるのか?」 という最大の疑問に答えつつ、スポーンクリニックで SRS を受けた後に後悔しないためのアフターケアのポイントを整理します。
注意:この記事の内容はスポーンクリニックでSRSを受けた方を想定しています。スポーンクリニック以外の医療機関でSRSを受けた場合は、術後ケアのポイントやダイレーション方法が異なる場合がありますので、予めご承知ください。
帰国後のトラブル時に再相談できる?【Q&A】
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結論:はい、再相談可能です。
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① 私たちには20年以上にわたるアフターケア実績がある
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② タイと日本、両方の医療ネットワークで情報共有が可能
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③ LINE通話等の遠隔での体制を整備済み
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例:帰国後 2 か月でダイレーションが十分に行えず軽度の狭窄を起こした A さんは、弊社提携の日本国内クリニックのGID当事者医師を受診。膣内に問題がないことを確認出来、安心してダイレーションの継続が出来ました。
アフターケアを段階的に詳しく解説
STEP 1:退院前の基礎知識習得
退院前オリエンテーションで〈ダイレーション〉と清潔管理の手順を実演で確認します。
STEP 2:帰国直後の 4 週間プラン
1 日 3-4 回のダイレーションと創部の観察を徹底。経過写真を定期的に共有し、弊社担当者が小さな変化も見逃しません。
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Tips(痛みが強い時はサイズを落として回数を増やすのがコツ)
STEP 3:長期フォローアップ(1 か月〜6 か月)
萎縮予防のため、頻度を徐々に減らしつつも “最低1日 2-3 回” の継続が目安。性交開始の可否など、迷った場合は弊社スタッフに相談しましょう。
Note: 見逃されがちなポイントは「ホルモン治療の変更」。医師の監督下でホルモン量が監視されていないと、傷の治りや粘膜の柔軟性に影響します。
アフターケアに関するよくある誤解と正しい情報
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誤解①「最低術後 3 か月ダイレーションすれば、あとはやめても平気」
実際は 最低 6 か月 は毎日継続しないと再狭窄リスクが高まります。また、術後最低1年は膣の狭窄のリスクが存在します。 -
誤解②「狭窄は自然に治る」
実際は 早期に拡張しないと悪化 し、S字結腸での再手術が必要になるケースも。 -
誤解③「日本では相談先がない」
実際は オンライン相談や提携の日本国内クリニック で継続ケアが可能です。
Note: 特に「もう痛くない=治った」と思いがちな時期ほど要注意。
まとめ
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アフターケアの鍵は“継続的なダイレーション”と“早めの相談”
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オンライン相談・提携医療機関で日本帰国後もフォロー可能
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狭窄は初期対応で回避できる——怠らずに行動しよう
タイSRSガイドセンターは、タイで実際に性別適合手術を経験した MtF 当事者が現地で直接サポートする唯一のアテンド会社です。
“当事者によるアテンドだからこそ分かる課題” である 帰国後のアフターケア方法が分からない という悩みに対し、 オンライン・対面でのケア指導と提携クリニック紹介 まで丁寧にサポートします。
どんな小さなご質問やご相談でもお気軽にお問い合わせください。