【2026年更新】GID診断書 完全ガイド|取得方法・英文診断書・病院別要件(タイSRS)

記者:

JWC 加地

2017年9月10日

 

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この記事は、SRSをタイで受ける場合は「渡航前に日本でGID診断書を取っておくのが基本で、可能なら英文で用意するのがいちばん確実」という要点を丁寧に説明しているケロ🐸 病院ごとに必要書類や扱いが違い、渡航後にタイで取得できるルートもあるけれどリスクがあります。健康診断は手術日から3か月以内が目安で、詳しくは公式ページや弊社LINEで確認してね。だケロ
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【 ご質問 】
・MtFですが、手術予約には事前にGID(性同一性障害/性別不合)診断書を必ず取得していないといけませんか?
・日本でGID診断書の発行を断られたので、手術を諦めるしかないのでしょうか?

【まず結論】GID診断書は「渡航前に日本で取得」が基本です

こうしたご不安から本記事にたどり着いた方へ、まず結論からお伝えします。

  • 渡航前に、日本でGID診断書を取得しておくことが基本であり、当センターの推奨です。
  • タイの医師会のルールにより、タイ人精神科医2名(またはタイ人精神科医1名+海外の精神科医1名)の診察・診断がタイでSRS(性別適合手術)を受ける条件です。この条件を満たす経路として、渡航後にタイでGID診断書を取得する経路自体は存在します。
  • ただし、性別移行(トランジション)が途上の段階では、渡航後のカウンセリングで診断書が取得できず、手術が受けられなくなるリスクがあります。性別移行が途上の方は、日本での診断を証明するため、英文のGID診断書を持参しておくことを強くお勧めします。
  • また、帰国後に日本で戸籍の性別を変更する場合は、日本での診断・診断書が必要になります。この点でも、日本で取得しておくと手続きがスムーズです。

なお、どの手術にGID診断書が必要か(要・不要)や、病院ごとの最新の必要書類は、公式のGID診断書・推薦状のご案内ページにも最新情報をまとめています。あわせてご確認ください。

GID診断書とは?「推薦状」との違いと、必ず必要な記載

GID診断書の記述内容について(「SRS手術が適当である」の記載と「推薦状」)

GID診断書は、ただ「性同一性障害(性別不合)である」と書かれていれば十分、というものではありません。SRSに使うGID診断書・推薦状には、「SRS手術が適当であると判断した」または「SRS手術が妥当であると判断した」という趣旨の文面が記載されている必要があります。単に「性同一性障害(性別不合)であると認める」だけでは不十分とされることがあります。

  • GID診断書…宛名(宛先の医師名・病院名)のない診断書
  • 推薦状…手術を行う医師名・病院名を宛先として書かれたもの

内容としては同じ意味あいで、宛名の有無が違いです。お手元の診断書に上記の「SRS手術が適当/妥当」の文面がない場合は、まずかかりつけの精神科医に再発行を依頼するのが確実です。再発行が難しい場合の選択肢については、後述の「病院別の要件」をご参照ください。

GID診断書はどうやって取得する?

GID診断書はどのようにすれば取得出来ますか?

GID診断書は、精神科・心療内科での複数回の面談を経て、医師が確定診断をしたうえで発行されます。一度の受診ですぐに書いてもらえるものではなく、継続通院と医師との信頼関係が前提になります。取得までの流れの目安は次のとおりです。

  1. 受診先をリストアップする…医療機関検索サイトや当事者のSNSなどを使い、通院可能なエリアの精神科・心療内科を複数ピックアップします。「通いやすさ」は継続通院のカギになるため重視してください。都市圏は選択肢が多く、地方でもオンライン診療を組み合わせられる場合があります。
  2. 初診を予約し、書類を準備する…保険証・身分証に加え、これまでのホルモン治療歴やカウンセリング記録があれば持参するとスムーズです。初診は待ち時間が長めなので、余裕のある日程を。
  3. 継続通院し、診断書の発行を依頼する…診断基準に沿った面談を数回行い、医師が確定診断をしたうえで診断書を発行します。クリニックによっては心理検査を並行して行うこともあります。

受診先そのものの紹介(あっせん)は行っていませんが、東京・大阪などの都市圏には性同一性障害(性別不合)の診療で知られる精神科医が複数いらっしゃいます。受診先探しでお困りの場合は、弊社スタッフ/LINE窓口から受診先の探し方のご提案は可能です。なお、診断そのもの(性同一性障害/性別不合にあたるかの判断)は医師の領域であり、私たちが代わって判断することはできません。

英文のGID診断書について(翻訳より「最初から英文で」)

診断書は、翻訳サービスでなんとかなるものなのでしょうか?

かつては第三者による英訳サービスで対応できた時期もありましたが、現在は、医療機関や手術先によっては第三者が翻訳したものは受け付けられない場合があります。そのため、かかりつけの精神科医に、日本語のGID診断書を英訳(英文で発行)してもらうのが確実です。

前述のとおり、性別移行が途上の方や、渡航後の流れを確実にしたい方は、渡航前に「英文のGID診断書」を用意しておくことをお勧めします。英文での発行が難しいと言われた場合の対応は、手術先や状況によって変わりますので、お問い合わせ・ご相談ください。

健康診断と書式について

健康診断表に医師のサインを貰う必要はありますか?

タイSRSガイドセンターからお送りする健康診断フォームの医師サインは、「医師がフォームに直接記入する場合のみ」必要です。分かりやすくまとめると次のとおりです。

  • 健康診断の結果を医師がフォームに直接記入する → 医師のサイン(署名)が必須
  • 医療機関でもらった結果を、ご自身でフォームに転記する → 医師のサインは不要

健康診断フォームはやや専門的な表記があるため、医師から記入を断られた場合を除いては、医師に記入をお願いしておくと安心です。

GID診断書にガモン病院専用のフォーマットはありますか?

いいえ。日本の医師に発行してもらうGID診断書に、ガモン病院専用のフォーマットは特にありません。心配な場合は、日本のGID(性同一性障害)学会の書式に沿ったものをご指定いただくと安心です。

有効期限・再取得(手術のたびに再受診が必要?)

手術を行うとしたら、またメンタルクリニックに行かないといけないのでしょうか?

戸籍変更が済み、現在は通院していない――という方でも、以前取得したGID診断書に「SRS手術が適当である」旨の記載があれば、そのGID診断書で手術は可能です。

  • GID診断書自体に「○年以内」といった有効期限は設けていません。 診断書に「SRS手術が適当である/妥当である」の記載がある → その診断書で手術可能(=改めての通院は原則不要)
  • 記載がない → 「SRS手術が適当である」と記載した診断書を再発行してもらう必要があります
  • どうしても日本での取得・再発行が難しい場合 → 手術先によっては、渡航後にタイ人精神科医のカウンセリングを受けて取得する経路をご案内できることがあります(前掲「まず結論」および「病院別の要件」参照)

「診断書」と「健康診断」は別物です。診断書は上記のとおり内容(記載事項)が要点で有効期限はなく、健康診断は前章のとおり手術日より3ヵ月以内の鮮度が好ましい、という違いがあります。

病院別の要件(2026年時点・最新は公式ページで確認を)

まず全体像として、タイでSRSを受けるには、タイ医師会のルール(タイ人精神科医2名、またはタイ人精神科医1名+海外の精神科医1名)を満たす必要があります。この「満たし方」が病院によって異なります。

  • ガモン病院・ルックスクリニック … 予め日本でGID診断書を取得しておくことは必須ではありません(英文取得は推奨)。渡航後にタイ人精神科医とのカウンセリングを受けてGID診断を取得する経路です(ルックスクリニックの場合は、クリニックと無関係の総合病院でタイ人精神科医2名のカウンセリングを受けて取得します)。
  • ヤンヒー病院・ミラダ病院・スポーンクリニック日本人精神科医が署名した英文GID診断書(または推薦状)が必要です(=これが「海外の精神科医1名」分。タイで精神科医1名の診察を受けて計2名の要件を満たします)。英文GID診断書が未取得だと、手術も見積もりのご案内もお受けできないことがあります。

ガモン病院でも、胸オペ(乳房切除)の場合にGID診断書(英文)は必要ですか?

ガモン病院で手術を受ける方は、渡航後・手術前にガモン病院側でタイ人精神科医とのカウンセリングがあり、そのカウンセリングを経てGID診断を受ける流れになります。そのため、予め日本国内でGID診断書を取得しておくことは必須ではありません

ここで「必須」なのは、渡航後のタイ人精神科医とのカウンセリング(の上でのGID診断取得)のほうであって、日本での事前取得ではない、と整理していただくと分かりやすいです。ただし、可能であれば日本で英文のGID診断書を取得しておくと、タイ人精神科医のカウンセリングや帰国後の性別変更がスムーズになるため、お勧めしています。

ルックスクリニックの場合、GID診断書は予め必要ですか?

ルックスクリニックで手術を受ける方も、予め日本国内でGID診断書を取得しておくことは必須ではありません(ただし、可能であれば英文での取得を推奨します)。

ルックスクリニックの場合は、渡航後に、クリニックとは無関係の総合病院で、タイ人精神科医2名とのカウンセリングを受けた上で、GID診断書を取得する流れになります。第三者性のある(クリニックと利害関係のない)総合病院で診断を受ける点が特徴です。

  • 帰国後の戸籍の性別変更を予定している方は、この場合も日本での英文GID診断書を用意しておくと、手続きがスムーズです。
  • 具体的な必要書類・当日の流れは、渡航前に弊社スタッフ/LINE窓口でご確認ください。

GID診断書がないのですが、ヤンヒー病院で手術できますか?

ヤンヒー病院・ミラダ病院・スポーンクリニックで手術を受ける方は、日本人精神科医の署名(サイン)のある英文のGID診断書または推薦状が必要です。GID診断書が未取得の場合、手術はもちろん、見積もりのご案内もお受けできないことがあります。

  • この場合、日本の英文GID診断書が「海外の精神科医1名」分として扱われ、タイで精神科医1名の診察を受けて、タイ医師会ルールの計2名の要件を満たします(=渡航後にタイで取得するのは1通で、「タイで2名分を取り直す」わけではありません)。
  • 前述のとおり、診断書・推薦状には「SRS手術が適当である/妥当である」の文面が必要です。
  • 古い診断書で条件を満たさない場合や、改名(戸籍変更)で氏名が一致しない場合は再発行・追加書類が必要になることがあります(前掲有効期限・再取得参照)。新しい文面での再発行が難しい場合は別途ご相談ください。
  • FtMの乳腺摘出(胸オペ)などでは、お見積もりの際に胸部のお写真(正面・左右の各1枚=計3枚)をお願いすることがあります。ドクター確認のうえでのお見積もりとなります(スキャナーがない場合のスマホでの書類・写真の取り込み方もご参照ください)。

ガモン病院で乳腺摘出に「半年のホルモン歴」は必要ですか?

FtMの乳腺摘出(胸オペ)について、「手術に半年以上のホルモン治療歴が義務」といった情報を耳にして戸惑う方がいらっしゃいます。乳腺摘出そのものにホルモン治療歴が一律の必須条件ではなく、性同一性障害(性別不合)の診断(GID/GD診断)があることが要点、というのが基本的な考え方です。ホルモン治療歴は術後の仕上がりに影響することがあるため「推奨」される位置づけで、必要な治療歴の考え方は手術に必要なホルモン治療歴もご参照ください。

〔沿革〕タイの診断書条件はどう整備されてきたか

タイのSRSにおけるGID診断書の条件は、2009年前後にタイ人精神科医2名の診断を軸とするかたちへ段階的に整えられ、その後、病院ごとの英文診断書の取り扱いなどが更新されてきました。十数年前の告知や他社経由の伝聞のなかには、現在の運用と異なるものがあります。必要書類は本記事および公式のGID診断書・推薦状のご案内ページの最新情報でご確認ください。

GID診断書について相談する

GID診断書は、「渡航前に日本で(できれば英文で)取得しておく」のが最も確実で、その後の流れもスムーズです。とはいえ、受診先探し・記載事項・病院別の必要書類など、迷いやすいポイントが少なくありません。確認先は、内容に応じて次のように振り分けるのが確実です。

  • 受診先の探し方・必要書類・英文診断書・渡航や滞在の手配・費用・スケジュールのご相談 … 弊社スタッフ/LINE窓口へ。タイで実際にSRSを経験した当事者スタッフが、現地の運用をふまえてご案内します。
  • 診断そのもの(性同一性障害/性別不合にあたるか)・ホルモン治療の内容 … 精神科医・薬剤師など医療の専門家へ。
  • 帰国後の戸籍の性別変更などの法的手続き … 家庭裁判所・弁護士・行政書士など専門家へ。

「持病や年齢、外見の移行状況が不安」という方は、持病・年齢・条件に不安があってもタイでSRSは受けられる?(適応FAQ)もあわせてご覧ください。

出典・関連リンク

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