FAQ:男性として生活をしても、体は女性になりたい
記者:
横須賀 武彦
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2008年4月13日
2,484

もし出来るなら、日本では、男性として生活をしても、体は女性になりたいと、思っていますが、どうすれば、いいのか・・・・。
「見た目の性は女性にしたいけれど、生活や仕事の都合で日常的なダイレーションは避けたい」──そんなあなたへ。本記事では、造膣を行わないMtF性別適合手術(SRS)の特徴・準備・注意点をわかりやすく解説します。読後には、具体的な手順と選択肢がクリアに見えるはずです。
男性として社会生活を続けながら“体だけ女性”になれる?
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結論:造膣を行わないSRSなら可能です
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ダイレーションや膣内洗浄が不要でメンテナンス負荷が低い
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性交を予定しない場合、生活・就労リズムを崩さずに済む
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手術時間・合併症リスク・費用がスタンダードSRSより抑えられる
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例)「出張が多く時間的余裕がないけれど、長年の身体的違和感を解消したい」と相談されたAさんは、造膣なしSRSを選択。術後は約2週間で職場復帰し、ダイレーションのストレスなく生活されています。
造膣しないSRSを受けるまでの3ステップ
STEP 1:目的と術式を明確にする
造膣の有無で術後ケアや生活への負担が異なるため、性生活の希望や将来像を整理しましょう。
STEP 2:GID診断書を取得する
タイの主要病院では原則として診断書が必須。国内の精神科・心療内科で複数回受診し、正式な英語原本を準備。
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Tips:発行まで数か月かかるケースも。早めの受診が安心
STEP 3:手術予約と渡航準備
希望日の3か月前を目安に仮予約 → 本予約 → 渡航手配。ガモン病院の場合、入院は4日、全行程は約17日間が目安。
Note: 造膣を行わない場合でも、術後2週間は血流・創部チェックが重要。渡航期間を短縮しすぎない計画を。
造膣しないSRSに関するよくある誤解と正しい情報
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誤解①「膣がなければ女性らしく見えない」
実際は 陰茎・陰嚢皮膚を用いた外性器形成で見た目は十分フェミニン。術式毎に外観が異なるといった事もありません。 -
誤解②「術後の性感が全くなくなる」
実際は 亀頭由来の陰核神経を温存するため性的快感を保てる例が多い。 -
誤解③「病院が限られ追加費用が高い」
実際は ガモン病院、ルックスクリニックなど複数施設で対応。とはいえ、造膣なしSRSにより手術費用がリーズナブルになるのはガモン病院だけ。
Note: 「造膣=女性らしさ」という固定観念に縛られず、自分のライフスタイルに合う術式を選ぶことが大切です。
まとめ
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造膣しないSRSなら、ダイレーション不要で日常生活への影響を最小限に抑えられる
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生活スタイル・性生活の有無を踏まえ術式を選択しよう
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GID診断書取得と余裕ある渡航計画がスムーズな手術成功の鍵
タイSRSガイドセンターは、タイで実際に性別適合手術を経験したMtF当事者が現地で直接サポートする唯一のアテンド会社です。
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