GID診断書もホルモン治療を未だですが、乳房切除手術は可能ですか?
記者:
横須賀 武彦
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2008年6月19日
2,409

できたらヤンヒー病院を希望しているのですが。よろしくお願い致します。
「診断書がない」「ホルモンも始めていない」まま胸オペを急ぎたい――そんなあなたへ。この記事では GID診断書が未取得でも乳房切除が受けられる医療機関の条件と具体的な手順 を解説します。読後には「次に何をすれば良いか」が明確になります。
ヤンヒー病院では受けられる?【結論と根拠】
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結論:ヤンヒー病院ではGID診断書(英文)が必須。他院なら診断書なしでも可能。
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根拠
実例
日本国内でGID診断のみ(日本語診断書のみ)を貰っていた日本在住Aさん(26歳)は英文GID診断書を持たず来タイ。
①ガモン病院で院内カウンセリングを受診(手術前日)
②即日GID診断
③翌日に乳房切除(費用12万6千バーツ・U字切開)を実施し、12日で帰国
乳房切除を受けるまでの3ステップ
STEP 1:病院選定と費用比較
主要3院の費用レンジは8.9万〜21万バーツ。胸サイズで変動するため写真による見積依頼が必須。
STEP 2:必要書類&カウンセリング
ホルモン未開始でも可だが、半年以上のホルモン治療歴推奨。
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診断書不要院:パスポートコピー・渡航前検診票のみ
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ガモン病院:院内心理カウンセリング(術前)→GID診断
Tips(日本国内でGIDでないと判断されていた場合は、タイでも同じ結果になることも。心配な場合は、日本から英文のGID診断書持参が安心。)
STEP 3:手術予約とスケジュール確定
希望日3か月前に仮予約→5日以内に本予約・申込金入金。
術前検査は渡航翌日に実施し、最短で3日目に手術可能。
Note: ホルモン未投与の場合でも、喫煙や肥満(BMI 30以上)は合併症リスクが上がるため、渡航前に生活改善を。
乳房切除に関する誤解と正しい情報
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誤解①「ホルモンが半年以上必要」
実際は ホルモン未投与でも可。医師は胸部皮下脂肪量と皮膚の弛みなどで判断します。 -
誤解②「診断書は日本語でも通る」
英文原本のみ有効。あらかじめ日本国内のかかりつけ精神科医より英文で取得を。 -
誤解③「料金は固定」
カップ数・BMI・皮膚弛緩度で50万円以上の差が出ることも。
Note: カウンセリング当日の服装・髪型・振る舞いが性別違和感の訴えと齟齬があると、診断書が発行されないケースも。
まとめ
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GID診断書なし&ホルモン未開始でも診断書不要院で乳房切除は可能
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ヤンヒー病院は診断書必須だが、ガモン病院なら院内取得で即対応
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料金は8.9〜21万バーツ、サイズと術式で変動するので要見積り
タイSRSガイドセンターは、タイで実際に性別適合手術を経験した MtF 当事者が現地で直接サポートする唯一のアテンド会社です。
私たち当事者アテンドだからこそ分かる課題――「乳房切除手術前後の不安や準備」――を、術前カウンセリングから現地同行・退院後のケアまで一貫して丁寧にサポートします。
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