ヤンヒーでも乳首・乳輪縮小手術は乳腺摘出と一緒に行えるのですか?
記者:
横須賀 武彦
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2010年1月16日
2,578

乳腺摘出と同時に乳頭・乳輪も小さく整えられれば、渡航回数やダウンタイムを減らせる——胸オペを計画中のあなたなら誰しも気になる疑問です。本記事ではヤンヒー病院の実際の対応と、同時手術を希望する場合の選択肢を整理し、最短ルートで理想の胸元を手に入れるステップを解説します。
一度の手術で済ませられる?【結論先出しQ&A】
結論:ヤンヒー病院では同時手術は不可
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ヤンヒーの術式ガイドラインでは、安全性確保のため胸郭軟部組織が落ち着く6か月以降に乳頭・乳輪修正を追加。
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乳腺摘出直後は血流が不安定で壊死リスクが上がるため合併禁止。
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同時手術を認める施設はガモン病院など一部に限られる。
「同時手術が絶対安全」とは言い切れません。複数手術を一気に行うほど縫合部位への負荷が増え、結果的に傷跡が目立ちやすくなるケースもあります。 — ガモン医師談
胸オペを段階的に成功させる3ステップ
STEP 1:まずは乳腺摘出で安全にフラット化
胸郭全体を観察しながら余剰皮膚を最小限に調整し、術後の皮膚張力をコントロールすることが傷跡を目立たせない鍵。
STEP 2:6か月の経過観察で形の安定を確認
瘢痕成熟と皮膚伸縮が落ち着くまで待つと、乳頭・乳輪縮小のデザイン誤差を大幅に減らせる。
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Tips:マッサージや圧迫ベストで創部の硬さを予防
STEP 3:乳頭・乳輪をミリ単位でリサイズ
縮小と左右差修正を同時に行い、乳頭突出高・乳輪直径をあなたの体格に合わせ最適化。
Note: 「すぐに形を整えたい」焦りは禁物。血行が落ち着いた後の再手術のほうが色素沈着や壊死の確率を確実に下げられます。ガモン病院の場合、胸オペが「U字切開」なら乳頭縮小の手術可能性が向上し、「O字切開」では(胸オペと同時に乳輪縮小できるため)乳輪縮小の必要がありません。逆に、「横一文字切開」など、乳輪乳頭の移植を行う術式では、同時に乳頭縮小を行う事は出来ません。
乳頭・乳輪修正に関するよくある誤解と正しい情報
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誤解①「同時手術のほうがコスパが良い」
実際は再手術リスクが上がり、結果的に総費用が増加する場合も。 -
誤解②「一度切れば元に戻らない」
実際はホルモン治療後の体型変化で再肥大する例があり、術後ケアが重要。 -
誤解③「術後3か月でも十分安定する」
実際は半年〜1年で瘢痕が柔らかくなりデザインが確定するケースが大半。
Note: 創部が固いうちに修正すると色素脱失やケロイド形成のリスクが増えます。
まとめ
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ヤンヒー病院では乳腺摘出と乳頭・乳輪縮小の同時手術は不可。6か月以上空けるのが標準。
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同時手術を望むならガモン病院などポリシーが異なる施設を選択する方法がある。
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渡航回数と安全性のバランスを取りつつ、個別に最適なスケジュールを組むことが重要。
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