FAQ: ガモン・スタイルとは?
記者:
横須賀 武彦
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2010年11月11日
2,683

SRS(性別適合手術)を検討中のあなたにとって、「ガモン・スタイル」という手術名は気になる存在かもしれません。この記事では、その特徴や一般的な術式との違いをわかりやすく解説します。
ガモン・スタイルは何が違うの?(Q&A形式)
結論:陰嚢皮膚移植法をベースに、切開痕を目立たなくする形成技術を加えた改良術式です。
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スタンダードな「陰茎反転法」の欠点(膣の深さ不足)を改善
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陰嚢皮膚を利用し、アジア人でも十分な膣の深さを確保
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切開ラインを内側に折り込み、小陰唇形成で傷跡を隠す独自技術
例:陰茎の長さが不足しても、陰嚢皮膚を反転利用することで平均6インチ以上の膣深さを確保可能。
ガモン・スタイルの成り立ちを段階的に解説
STEP 1:基本となる陰茎反転法
1950年代から行われている標準的な術式で、陰茎の皮膚を反転して膣を形成します。膣の深さは陰茎の長さに依存します。
STEP 2:陰嚢皮膚移植法への進化
陰嚢を反転させ、毛根層を除去した皮膚を膣に利用します。陰茎長が短くても深さを確保できるため、アジア人に適した方法です。
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Tips:毛根層の除去は将来的な膣内の毛発生を防ぐ重要工程
STEP 3:ガモン・スタイル独自の形成技術
切開口を内側に折り込むように処理し、小陰唇などの外陰部を自然に形成。傷痕を目立たせない審美的配慮が特徴です。
Note: 術後の見た目だけでなく、将来的なメンテナンスや感覚面にも配慮したデザインです。
ガモン・スタイルに関するよくある誤解と正しい情報
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誤解①「ガモン・スタイルは全く新しい別物」
実際は陰嚢皮膚移植法を基礎に、形成技術を改良した発展型です。 -
誤解②「陰茎が短いとガモン・スタイルはできない」
実際は陰嚢皮膚を併用するため、深さ不足のリスクは低くなります。 -
誤解③「見た目は昔ながらの陰茎皮膚反転法と同じ」
実際は切開位置や形成法の違いで、仕上がりの自然さに差が出ます。
Note: ガモン・スタイルは機能面と審美性を両立させることを重視しています。
まとめ
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陰嚢皮膚移植法をベースにした改良術式で、膣深さ不足を解消
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切開ラインの工夫で傷跡を目立たせず、自然な外観を形成
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アジア人の体型や組織特性に合わせた配慮がされている
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