【2026年更新】お勧めの痛み止めはありますか?――ロキソニンが効かないとき、まず確認してほしいこと
記者:
横須賀 武彦
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2013年3月2日
4,359

【 ご質問 】 ガモンホスピタルで貰った痛み止めがそろそろ無くなりそうなのですが、お勧めの痛み止めはありますか?ロキソニンだと効かないので。。。
【まず結論】「滞在中」か「帰国後」かで、当社のご案内は異なります
痛み止めが足りなくなりそうなとき、現在のご案内は「まだタイに滞在中か」「すでに帰国後か」で分かれます。
- 滞在中(現地でのサポートを受けられる時期):状況に応じて、処方されているパラセタモールを同様に追加でご服用いただくご案内をしています。
- 帰国後:痛みを薬で抑え込むことは、現在はお勧めしていません。手術した患部に何らかの問題(出血・トラブルなど)が起きていないかどうかの判断が、痛みを薬で抑えることでかえって難しくなる場合があるためです。
いずれの場合も、ロキソニンやボルタレンなど他の薬をご自身の判断だけで追加することはお勧めしません。 退院後は抗生物質を服用中であることが多い時期でもあるため、薬を追加・変更する前には、まず医師・薬剤師(帰国後は弊社スタッフへのご相談も)にご確認ください。
ガモン病院で処方される痛み止めは何?
タイSRSガイドセンターで多くの方がご利用のガモン病院(2011年に「ガモン・クリニック」から改称。元記事の「ガモンホスピタル」は当時から非公式な呼び方でした)では、退院時にパラセタモール(Paracetamol)500mgが痛み止めとして処方されるのが基本です。痛みが強いときだけ、6時間ごとに2錠服用する運用で、痛みがなければ服用の必要はありません(詳しくは姉妹記事「退院後に処方されるお薬について」、「抗生剤と痛み止めの薬の名前は?」をご覧ください)。この処方の考え方は2013年の元記事の当時から変わっていません。
あわせて、抗生物質(シプロフロキサシン500mg)は1日2回、最後の1錠まで飲み切る運用です。今回のご質問にある「ロキソニンが効かない」は、処方薬(症状が強いときだけの鎮痛薬)だけでは痛みが抑えきれず、ご自身で市販のロキソニンを追加された(またはお持ちになっていた)状況と考えられます。
なぜ「帰国後に薬で痛みを抑える」ことをお勧めしていないのか
痛みは、手術した部位で何か起きていないかを教えてくれる大切なサインです。帰国後は、身近に手術内容を把握している医師がいない状況になりがちで、市販薬などで痛みだけを強く抑えてしまうと、本来なら早めに気づけたはずの患部のトラブルへの気づきが遅れる可能性があります。
そのため、帰国後に痛みが続く・強くなる場合は、ご自身の判断で薬を追加・変更する前に、まず弊社スタッフ・LINE窓口へご連絡ください。 症状の内容をうかがったうえで、現地病院への相談が必要かどうかを一緒に確認します。
ロキソニンを頻繁に使うことのリスク
ロキソニン(ロキソプロフェン)は、頻繁に使ううちに手放しにくくなる依存的な傾向があるとされ、当社としても常用はお勧めしていません。
また、S字結腸法(S状結腸を用いた造膣術)を受けた方は、術後の腸閉塞(腸が詰まってしまう状態)のリスク要因の一つとして、ロキソニンなど「副作用として腸閉塞が報告されている薬」を頻繁に服用することが挙げられています。詳しくは「MtF SRS S字結腸法で腸閉塞になる確率は?」をご覧ください。S字結腸法を受けた方・検討中の方は、この点も踏まえてご注意ください。
このほか、退院後は抗生物質(シプロフロキサシン)を服用中であることが多く、NSAIDs(ロキソニン・ボルタレン等)との併用はまれに中枢神経系への刺激(振戦・けいれん等)が強まる可能性があると薬学文献で報告されています。ボルタレンなどNSAIDs全般についても、2015年に米FDAが心筋梗塞・脳卒中リスクに関する警告を強化しており、心臓や血管に持病のある方は服用前に必ず医師にご確認ください。
どうしても痛くて挿入できないとき:キシロカインゼリーについて
「キシロカインゼリー(リドカインゼリー)を膣口に塗布してダイレーションする」という方法は、現在も、どうしてもの場合に限った最終手段として使われています。
ただし、リドカインで感覚が鈍くなることで、ダイレーション中に生じた出血に気づきにくくなるリスクがあります。 痛みを感じにくくなっている分、無理な力が入っていても気づけないまま、想定以上に組織へのダメージが進んでしまう可能性があるためです。使用後は分泌物や出血の有無を確認し、出血が見られる場合は使用を控えて、弊社・病院にご相談ください。
また、リドカインは塗布量が多くなるほど血中濃度が上がるとされ、添付文書上も1本(30mL=リドカイン600mg相当)を使い切るような使い方では中枢神経症状(めまい・しびれ等)のリスクが指摘されています。元記事にある「常用は避けたほうが良い」という注意は、こうしたデータからも妥当です。あくまで痛みでどうしても難しいときの一時的な対応にとどめてください。
「誰に確認すればいい?」相談先の振り分け
| 確認したいこと | 相談先 |
|---|---|
| 薬の追加・変更の可否、飲み合わせ、使用量の目安 | 医師・薬剤師 |
| 帰国後に痛みが続く・強くなる、出血に気づいた等 | 弊社スタッフ・LINE窓口(必要に応じて病院と調整) |
| 滞在中、追加の痛み止めについて相談したいとき | 現地スタッフ・手術先病院(ガモン病院) |
私たち(アテンドスタッフ)は医療の有資格者ではないため、薬の組み合わせや使用量の判断そのものを代行することはありません。「足りない」「効かない」「出血に気づいた」など気になることがあれば、まずご連絡ください。
タイでのSRSを検討中の方へ
痛み止めが足りなくなったときの対応は、滞在中か帰国後かで異なります。 滞在中は状況に応じてパラセタモールの追加をご案内していますが、帰国後は痛みを薬で抑え込むのではなく、まず当社にご相談いただくのが安全です。ロキソニンなど市販薬を頻用することにも、依存的な傾向やS字結腸法での腸閉塞リスクなど、知っておいていただきたい点があります。
ご不安なことがあれば、渡航前でも渡航後でも、LINEでお気軽にご相談ください。








