【2026年更新】日本人スタッフ便り – 第3回「HIVとエイズについて」
記者:
JWC 加地
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2017年5月5日
4,365

皆さま、お元気ですか?สวัสดีค่ะ 日本人スタッフの加地茜です。
日本人スタッフ便り第3回は「HIVとエイズについて」です。「HIVはエイズだから危険」といった誤解を今も耳にすることがあります。この記事では、HIVとエイズの違い、感染経路とその確率、そしてタイSRSガイドセンターでのHIV陽性の方への対応について、現在の情報を踏まえてご案内します。
HIVとエイズの違い
HIVはヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus)のことで、体の免疫系(とくにCD4陽性リンパ球)を攻撃するウイルスです。他のウイルスと異なり、感染すると体内から完全に排除することができません。
治療をせずに放置すると免疫の働きが低下し、通常はかからないような病気(日和見感染症)にかかりやすくなります。この状態まで進行したものがAIDS(エイズ)/後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome)で、HIV感染症が進行した最終段階にあたります。
現在もHIVを体内から完全に排除する治療法はありませんが、抗レトロウイルス療法(ART)を継続することで、血液中のウイルス量を検出限界以下に抑え、免疫の機能を保ちながら生活することができます。ウイルス量が長期間検出限界以下に抑えられている状態では、性行為による他者への感染リスクも極めて低くなることが、CDC(米国疾病予防管理センター)などの機関によって示されています。ただし治療方針や個々の感染リスクの評価は自己判断せず、必ず主治医・専門医にご確認ください。
HIVの感染経路と感染確率
HIVの感染経路は、性的感染・血液感染・母子感染の3つに大別されます。
このうち血液感染は、医療現場での針刺し事故や、注射針の使い回し(薬物使用等)が代表例です。CDCの資料によれば、感染確率は注射針の使い回しで約0.63%、針刺し事故で約0.23%とされており、唾液や体液に触れる程度(性行為を除く)では統計的に検出できないほど確率が低いとされています。
タイSRSガイドセンターでのHIV陽性の方への対応
タイSRSガイドセンターでは、HIV陽性の方からのご相談にも対応しています。ただし受け入れ可否は病院ごとに異なり、近年は方針が厳格化する傾向にあります。現時点で確認できている主要病院の状況は次のとおりです。
- スポーン・クリニック:開院当初から一貫してHIV陽性の症例を受け入れていません。
- ガモン病院:2022年4月22日以降、HIV陽性の方の手術受け入れを原則として停止しています(以前は追加費用での受け入れがありましたが、現在は行っていません)。ただし、治療によりウイルス量がHIV陰性に近いレベルまで抑えられている場合は、個別に受け入れ可否を判断することがあります。
- ヤンヒー病院:HIV陽性の場合は要相談となります。
その他の病院についても受け入れ可否は病院・時期によって異なるため、渡航前に必ず当社までお問い合わせください。「以前は受け入れてもらえた」という情報も、方針変更により現在は当てはまらない場合があります。
また、手術を検討される場合は事前の健康診断・HIV検査が必須です。CD4値やウイルス量が安定していることが、病院から手術可否の確認を得るための材料になることもあります。検査の内容やスケジュールについて詳しくは事前の健康診断とHIV検査の重要性について、タイ渡航前に行うべき健康診断(渡航前検診)の検査項目のご案内をご確認のうえ、当社スタッフまでご相談ください。
HIV陽性であることを理由に手術そのものを諦める前に、まずは現在の治療状況(CD4値・ウイルス量)を整理したうえで弊社スタッフ・LINE相談窓口までお気軽にご相談ください。病院ごとの最新の受け入れ状況については、【HIV陽性でもSRSは受けられる?】最新タイ事情と選択肢まとめでも詳しく解説しています。










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