日本人スタッフ便り – 第3回「HIVとエイズについて」
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記者:
JWC 加地
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2017年5月5日
1,370
皆さま、お元気ですか?สวัสดีค่ะ 日本人スタッフの加地 茜(かじ あかね)です。
日本人スタッフ便り第3回は、「HIVとエイズについて」です。
HIVとエイズは、今まで一度も詳しく聞いた事がなければ「HIVはエイズだから危険」という誤った知識や認識を持っているかもしれません…
HIVとエイズの違い
HIVはヒト免疫不全ウィルス(human immunodeficiency virus)の事で、治療をせずに放置すればAIDS(エイズ)/後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome)となります。
他のウィルスと違い、このウィルスは人体から完全に排除する事ができません。
HIVは体の免疫系を攻撃し、体が普段は感染しない病原体にも感染しやすくなってしまいます。HIVに対する治療を行わずに放置し、一度感染症にかかったら、弱くなった免疫系が働かずにAIDS状態となります。つまり、HIV感染症の最終段階がAIDSなのです。
効果的なHIV治療法はまだありませんが、適切に治療すればHIVをコントロールする事が出来ます。HIVをコントロールする事で、寿命を伸ばす事はもちろん、他の人にウィルスをうつす確率も大きく下げる事が出来ます。
HIVの感染経路と確率
HIVの感染経路は「性的感染」、「血液感染」、「母子感染」があげられます。
この中でも「血液感染」は、例えば医療機関での針刺し事故、麻薬などでの注射針の使い回し等があります。
それぞれのケースのHIV感染確率は、注射針の使い回しが0.63%、針刺し事故が0.23%で、さらに唾液や体液に触れる(性交渉を除く)程度では統計が取れないほど感染確率が低い事が知られています。
タイSRSガイドセンターでは?
タイSRSガイドセンターでは、HIV患者様にも対応しています。ただし、受け入れ可能な病院とそうでない病院があります。
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また、ヤンヒー病院ではHIV陽性の場合は要相談となります。
その他の病院でのHIV陽性の場合の手術可否については、タイSRSガイドセンターまでお問い合わせ下さい。