【2026年更新】日本で英文GID診断書を用意していても、タイで再診断は必要?
記者:
横須賀 武彦
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2010年1月27日
4,178

ルックスクリニックでのMtF SRSを検討しています。ルックスクリニックでは、タイ渡航後に専門の医療機関でタイ人精神科医2名によるGID診断を受けてGID診断書を取得する、とありました。日本で英文のGID診断書を用意していても、タイでもう一度診察を受ける必要があるのでしょうか。取得までの流れを教えてください。
【まず結論】答えは「手術先の病院」によって変わります
「日本で英文のGID診断書を用意していても、タイで再診察は必要?」――この答えはどの病院で手術を受けるかによって変わります。まず前提として、タイでSRS(性別適合手術)を受けるには、タイ医師会のルールでタイ人精神科医2名、またはタイ人精神科医1名+海外の精神科医1名の診察・診断を満たす必要があります。この「満たし方」が病院ごとに異なります。
- ルックスクリニック・ガモン病院…日本での事前取得は必須ではありません(英文取得は推奨)。渡航後にタイ人精神科医の診察を受けてGID診断書を取得する流れで、ルックスクリニックの場合はクリニックと無関係の総合病院でタイ人精神科医2名のカウンセリングを受けます。つまり、この場合はタイでの診察が前提です。
- ヤンヒー病院・ミラダ病院・スポーンクリニック…日本人精神科医が署名した英文のGID診断書(または推薦状)が必須です。これが「海外の精神科医1名」分として扱われ、タイでは精神科医1名の診察を受けて計2名の要件を満たします(=タイで取得するのは1通)。
どちらの場合も、「日本の英文診断書があっても、渡航後にタイ人精神科医の診察を受けることがある」という点は共通です。ただしこれは「タイで2名分を取り直す」という意味ではありません。ルックス・ガモンはタイで診断を受けて取得、ヤンヒー系は日本の英文が1名分に充当されタイでは1名分、という違いです。
【ルックスクリニックの場合】タイ人精神科医2名の診断を受ける流れ
ルックスクリニックで手術を受ける場合、予め日本でGID診断書を取得しておくことは必須ではありません。渡航後に、クリニックとは無関係の総合病院で、タイ人精神科医2名のカウンセリングを受けたうえでGID診断書を取得する流れです。クリニックと利害関係のない第三者の病院で診断を受ける点が、ルックスクリニックの特徴です。おおまかな流れは次のとおりです。
- 渡航前の準備(英文GID診断書は「推奨」)…英文のGID診断書は必須ではありませんが、用意しておくと現地カウンセリングや帰国後の手続きがスムーズです。日本の主治医に英文で発行してもらいます。英文のGID診断書は、渡航の30日前を目安に、早めのご提出をお願いしています。ホルモン治療歴などの資料があれば、あわせて準備しておくと安心です。
- 渡航後、タイ人精神科医2名のカウンセリング…到着後、クリニックと無関係の総合病院(提携先の例:Rama 9病院)でタイ人精神科医2名の面談を受けます。性別違和の経過やホルモン歴などの基本的な事項を確認され、面談時間の目安はお一人あたり約5〜10分です。提携先・所要時間は時期により変わる場合があります。
- GID診断書を取得し、手術へ…両医師が適切と判断すればGID診断書を受け取り、ルックスクリニックでの手術へ進みます。標準的な日程は、渡航2日目午前にカウンセリングを受け、同日午後にGID診断書2通が発行され、3日目に手術という流れで、最短3日で完了します。日程の詳細は渡航前に弊社スタッフ/LINE窓口でご確認ください。
【ヤンヒー・ミラダ・スポーンの場合】英文GID診断書が「必須」です
ヤンヒー病院・ミラダ病院・スポーンクリニックで手術を受ける場合は、日本人精神科医の署名(サイン)のある英文のGID診断書または推薦状が必要です。これが「海外の精神科医1名」分として扱われ、渡航後にタイで精神科医1名の診察を受けて、計2名の要件を満たします(=タイで取得するのは1通で、「タイで2名分を取り直す」わけではありません)。英文GID診断書が未取得だと、手術はもちろん見積もりのご案内もお受けできないことがあります。詳しい流れは病院別の要件(ヤンヒー・ミラダ・スポーン)をご覧ください。
診断書に必要な記載(「SRS手術が適当である」の文面)
日本で用意する診断書は、ただ「性同一性障害(性別不合)である」と書かれているだけでは不十分とされることがあります。SRSに使うGID診断書・推薦状には、「SRS手術が適当である」または「SRS手術が妥当である」という趣旨の文面が記載されている必要があります。お手元の診断書にこの文面がない場合は、かかりつけの精神科医に再発行を依頼するのが確実です。詳しくは診断書の記載事項の解説をご参照ください。
GID診断とタイでの診察 ― よくある誤解
- 誤解①「日本の診断書さえあれば、タイでの診察は一切ない」
病院によっては渡航後にタイ人精神科医の診察があります(ルックス・ガモンはタイで診断、ヤンヒー系はタイで1名の診察)。ただし、いずれも「2名分を取り直す」ものではありません。 - 誤解②「タイの精神科医の診察は落ちやすい」
要件を満たしていれば取得できることが多いです。一方で、性別移行が途上の段階では取得できないこともあるため、日本での英文診断書を用意しておくと安心です。合否を不安に感じる方は、事前にご相談ください。 - 誤解③「日本の診断書はあくまで“参考”」
病院によっては、日本人精神科医が署名した英文GID診断書が「必須書類」です(ヤンヒー・ミラダ・スポーン)。参考どころか、これがないと手術も見積もりも進められないことがあります。
まとめ
- タイでのSRSは、タイ医師会のルールで「タイ人精神科医2名、または海外1名+タイ1名」の診断が条件。満たし方は病院で異なります。
- ルックスクリニック・ガモン病院は渡航後にタイで診断(ルックスはクリニックと無関係の総合病院でタイ人精神科医2名)。ヤンヒー・ミラダ・スポーンは日本の英文GID診断書が必須+タイで1名の診察。
- どの場合も、渡航前に日本で(できれば英文で)GID診断書を用意しておくと確実で、現地の面談も帰国後の戸籍の性別変更もスムーズです。
- 必要書類・当日の流れ・日程は病院と時期で変わります。可否の最終判断は病院、書類や手配のご相談は弊社、という役割分担でご確認ください。
書類の準備について相談する
GID診断書は「渡航前に日本で(できれば英文で)取得しておく」のが最も確実です。とはいえ、受診先探し・記載事項・病院別の必要書類など、迷いやすいポイントが少なくありません。確認先は内容に応じて次のように振り分けるのが確実です。
- 英文診断書の準備・病院別の必要書類・渡航や滞在の手配・費用・スケジュールのご相談…弊社スタッフ/LINE窓口へ。タイで実際にSRSを経験した当事者スタッフが、現地の運用をふまえてご案内します。
- 診断そのもの(性同一性障害/性別不合にあたるか)・ホルモン治療の内容…精神科医・薬剤師など医療の専門家へ。
- 帰国後の戸籍の性別変更などの法的手続き…家庭裁判所・弁護士・行政書士など専門家へ。
関連リンク
- 総合ガイド:手術前、渡航前には必ずGID診断書を取得しておかなければなりませんか?(診断書の取得方法・記載事項・英文・有効期限・病院別要件のまとめ)
- 公式:GID診断書・推薦状のご案内ページ(現行の病院別要件の一次情報)








病院によっては日本の英文が「1名分」に充当され、タイで1名のみ診察する場合もあるから、手術先の要件を必ず確認してね。最終判断は病院、書類相談は弊社へどうぞ。
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