精子凍結保存について

精子凍結保存では、文字通り自力射精(マスターベーション)により精子を採取して凍結保存をします。精子は洗浄後、最適な状態で液体窒素中に保存され、再び解凍される日を待ちます。
ホルモン治療歴が長い場合は精子採取の前に半年以上ホルモン治療を中断し、造精機能を十分に回復させてから精子採取に望む必要があります。

液体窒素中に保存される精子はなんらダメージを受けることなく、理論上では100年単位で保存が可能です。将来、子供を持つ親になるための準備をしておきます。
採取された精子は、あなたがお子さんを望むまで大切に保管されます。精子を凍結保存する方法の安全性は確立していますから、将来のお子さんの奇形率の上昇などの心配はありません。

将来の性別適合手術等によって生殖能力が失われるため、凍結精子を使った体外受精が一つの選択肢となります。(人工授精は想定していません)
この場合の妊娠の確率はおおよそ40%程度、出産の確率は代理出産の場合で35%前後です。

将来ご自身の凍結精子を使ってお子さんを望んだときに、凍結保存された精子を融解後、卵子に顕微授精をという方法で受精させます。
その後複数の胚を確保したのち、妊娠を希望される方に移植を行い妊娠・出産を目指します。

なお、恋愛対象が男性で男性パートナーとの結婚を予定されている場合は、精子保存先国内での代理出産のみが子供をもうける唯一の手段となります。
この場合、一度の代理出産の試行あたりの予算は1,000万円以上となりますので、十分な資金計画が必要となります。

生殖医療の世界的傾向として、制度や法律などの変更が予想される現状では、今後凍結精子の新規受け入れができなくなる可能性も否定できないため、希望される方は事前にお問い合わせ下さい。

    1. お見積もりの総額(費用)はあくまでも用意する予算の目安です。この総額はパッケージ価格ですが、以下の費用は含みません
      ・渡航前検診の費用
      ・渡航の際の日本国内の移動費
      ・滞在中の食費など。
    2. 航空券が高騰する季節は上記より3〜5万円程度余裕を持って予算をご用意ください。

    ※35歳以上の方は術前検査費用に関して、こちらを参照ください。

    ※ガモン病院+タイでの精子保存のパッケージです。SRS/MtF(陰嚢皮膚移植)と精子保存を一回の渡航で済ませたい向けパッケージです。


    ・「各種治療費用と検査費用等」には「サポート費用+宿泊費用」「精子冷凍及び保管費用(3年間保管料込み/毎年保管費用更新)」「SRS 陰嚢皮膚移植法」、「術前検査費用+GIDカウンセリング(40歳未満)」が含まれています。その他の術式を希望される場合は、見積もりをご依頼ください。

手術内容と滞在日程

日程概要

第1日目:空港までお出迎え後、弊社オフィスにて残金の精算後に「弊社レンタルマンション【コンドータウン】」へチェックイン
第2日目:午前中にタイ国内の精子保存先医療機関に向けて出発します。医療機関内の個室で精子採取を行い、洗浄と検査を行います。
保存できる精子が見つかれば冷凍保存します。(ホルモン治療暦が長い場合精子が無い場合がありますので、できれば予約前に郵送での精子検査を受けることをお勧めします。)
第3日目:精子保存予備日となります(万一、前日に精子量が不十分であったり、希望するバイアル数確保出来なかった場合は別途追加費用で再チャレンジできます)。
第4日目:午前中にガモン病院でカウンセリングを行い、その後に血液検査や胸部レントゲン撮影など健康診断とGIDカウンセリングを行います。
第5~11日目:入院準備に入ります。夕方からSRS(性別適合手術/性転換)となります。
第12日目~:退院後は「弊社レンタルマンション【コンドータウン】」で術後ケアとダイレーションを行います。
最終日:フライトスケジュールにしたがって空港へお送りいたします。

手術に必要な書類と条件

  • 手術が妥当であるとの記述がある日本人医師の自筆署名のある日本語または英文のGID診断書1通
  • ホルモン治療暦(6ヶ月以上)
  • 20歳以上60歳未満であること(60歳以上の方は要相談)。
  • HIV陰性である事(陽性の方は手術不可)。
  • 渡航前検診票
  • 手術希望箇所の現状写真
  • BMI値(下記参照)が27以上の方は、手術費用が30%加算となります。

精子保存に関する前提条件

  • 最低でも精子保存の3ヶ月以上前から、可能であれば6ヶ月前から、女性ホルモンおよび抗男性ホルモン剤による治療を中止していること。
  • 渡航の1ヶ月前までに精子検査を受けていること。

手術先と執刀医師名

精子保存:タイ国内の精子保存先医療機関


SRS手術:ガモン病院 / ガモン・パンシートゥム医学博士 ガモン・パンシートゥム医師は、タイ・チュラローン大学医学部一般医学・整形医学のトレーニングを受ける。タイで最も熟練した性転換手術外科医の一人です。 . .

  1. 手術費用は現地タイで手術前に精算(現金またはクレジット・カード)となります。(アテンド料金の精算は現金のみとなります。)
    なお、クレジットカード利用ご希望の方は事前にクレジットカード会社へ病院での治療費支払いを予定していることを連絡してください。連絡不備や本人確認不備で、海外での多額利用ができない場合があります。
  2. 最終的な円料金は精算日の為替レートによって決定されます。その他食費・雑費など3~5万円ほど別にご用意下さい

カンボジアでの精子保存とタイ・バンコクでのMtF手術をしたい方は、ぜひご利用ください。費用は最低限度必要なものに抑えて、ご利用者の負担を極力抑えてあります。もちろん不必要な観光などはありません。

術前に服用を避けるべきなのは、基本的に血小板の働きを抑制する薬やサプリ・ハーブ類(抗血液凝固剤)などです。
ビタミンE(内服用)、・アスピリン *(=アセチルサリチル酸 )を成分とする薬(例:バファリン、ケロリンなど) イブプロフェン * を成分とする薬(例:イブA、ナロンエースなど)、ワーファリンなどです。


入金後の予約変更、キャンセルについて