【2026年更新】「反転法」という術式について正しくない理解~陰茎(ペニス)反転法と陰嚢皮膚移植法の違い
記者:
横須賀 武彦
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2016年12月20日
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【まず結論】「反転法」は本来どちらの術式を指す言葉か
「反転法」という言葉を、陰嚢皮膚移植法(当社では「SRS2」としてご案内している術式)の意味で使っている方が少なくありません。しかし「反転法」の正式名称は「陰茎皮膚反転法(Penile Skin Inversion)」で、陰茎(ペニス)の皮膚を反転させて膣壁として使う術式を指します。陰嚢(いんのう)の皮膚を使って膣壁を作る術式の正式名称は「陰嚢皮膚移植法」で、「反転法」とは別の術式です。
膣の深さを左右する条件が、陰茎皮膚反転法では陰茎皮膚の長さ、陰嚢皮膚移植法では陰嚢皮膚の余裕と、まったく異なります。この違いを取り違えたまま術式を検討すると、ご自身の体格でどの程度の深さが見込めるかを誤って判断してしまうおそれがあるため、正しく腑分けしておくことが大切です。
なぜ「陰嚢皮膚移植法」が「反転法」と呼ばれてしまうのか
造膣の手術法としては、陰茎の皮膚だけで膣を作る陰茎皮膚反転法が先に広まりました。しかし陰茎の皮膚が少ない体格では十分な深さの膣を作りにくいという課題があったため、陰嚢の皮膚を移植して膣壁を覆う陰嚢皮膚移植法(英語では non-penile inversion technique と呼ばれることもあります)が独立した術式として確立され、現在に至っています。
どちらも「造膣」という同じ目的を持つ手術のため、当事者やアテンド業者の間でも名称が混同されやすく、「反転法」という言葉が陰嚢皮膚移植法を指す意味で広まってしまったと考えられます。この混同については、ガモン・スタイルとは?でも触れています。
陰茎皮膚反転法と陰嚢皮膚移植法、何が違うのか
陰茎皮膚反転法 —— 本来の「反転法」
陰茎皮膚反転法は、陰茎を覆う皮膚を反転させてそのまま膣壁として使う術式です。膣の深さは陰茎皮膚の長さに依存するため、陰茎が小さい場合は十分な深さを確保しにくくなります。
当社では現在、陰茎の小さい日本人男性の場合、陰茎皮膚反転法は実質的に「造膣を行わないSRS1」に近い結果になりやすいという理解でご案内しています(MtFトップページのSRS豆知識コーナー、および2018年公開のFAQ記事「反転法って、陰茎の皮膚を使うんですよね?」で同様の説明をしています)。
欧米では現在も陰茎皮膚反転法が主流の術式です。陰茎の長さに余裕のある体格の方が比較的多いことが背景にあると考えられます。
陰嚢皮膚移植法 —— 当社がご案内している「SRS2」
陰嚢皮膚移植法は、陰茎を覆う皮膚を小陰唇や陰核包皮の形成に使い、陰嚢の皮膚を移植して膣壁を覆う術式です。膣の深さは陰茎の大きさではなく陰嚢皮膚の余裕によって決まるため、陰茎皮膚反転法よりも深い膣を確保しやすい傾向があります。
陰嚢皮膚だけでは深さが十分でない場合、鼠径部などから追加で皮膚移植を行う選択肢もあります(詳しくは陰嚢皮膚移植法の手術ページをご覧ください)。ただし鼠径部からの皮膚移植は鼠径部に大きく目立つ傷跡が残るため、当社では慎重なご検討をおすすめしています。また、追加の皮膚移植でかさ増しできる深さはせいぜい1〜2cm程度(良くても2〜3cm程度)にとどまるため、大幅な深さの改善を見込める処置ではありません。
仕上がりの深さには体格による個人差があるため、見積もりの際は執刀医が写真をもとに確認したうえでご案内しています。
ガモン病院の現行の術式分類(SRS-1〜SRS-5)
ガモン病院自身の公式サイトでは現在、術式をSRS-1からSRS-5まで整理しています。
- SRS-1:膣深部のない膣形成術(陰茎・陰嚢両方の皮膚を外性器の形成に使い、膣の深さは作りません)
- SRS-2A:陰茎皮弁反転術による膣形成術(=本来の「陰茎皮膚反転法」)
- SRS-2B:陰嚢皮膚移植を用いた膣形成術(=当社がご案内している「陰嚢皮膚移植法」)
- SRS-3:S状結腸を使った膣形成術
- SRS-4:膣形成修正術
- SRS-5(SRS-PPV):陰茎腹膜膣形成術
当社の呼称「SRS1」「SRS2」は、ガモン病院の分類ではそれぞれSRS-1、SRS-2Bに相当します。陰茎皮膚反転法単体にあたるSRS-2Aは、日本人男性の体格ではSRS1相当の結果になりやすいため、当社では個別のパッケージとしてはご案内していません。数字の呼び方が重なりますが指す範囲が異なりますので、術式を確認される際はご注意ください。
タイでのSRSを検討中の方へ
どの術式が向いているかは、体格や希望する仕上がりによって変わります。ご自身の体格でどの程度の深さが見込めるかは、現状確認用の写真をもとに、執刀医が確認したうえでご案内しています。「反転法」という言葉だけで術式を判断せず、陰茎皮膚反転法(SRS-2A)と陰嚢皮膚移植法(当社SRS2/SRS-2B)のどちらを指しているのかを、見積もりや相談の際に確認することをおすすめします。
ご相談の窓口――内容に応じておつなぎします
| 確認したいこと | 相談先 |
|---|---|
| 術式選び・見積もり・写真の撮り方に関するご相談 | 弊社スタッフ・LINE相談窓口 |
| ご自身の体格でどの程度の深さが見込めるかの判断 | 執刀医が、お送りいただいた写真をもとに確認します |
術式名の理解でご不明な点があれば、LINEでの無料相談からお気軽にご相談ください。
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