乳腺摘出および子宮卵巣摘出にはホルモン治療は必須ではないとの事でしたが、本当でしょうか?
記者:
横須賀 武彦
–
2009年1月2日
2,354

そのクリニックの先生曰く、乳腺摘出および子宮卵巣摘出にはホルモン治療は必須ではないとの事でしたが、本当でしょうか?
私はホルモン治療は全く行っておりませんし、しなくていいものなら行いたくないと考えております。
このような私でもタイでの手術を受ける事は可能でしょうか?
「ホルモン治療を受けていないけれど、乳腺摘出や子宮卵巣摘出はできるのか?」——そう悩むあなたへ。本記事ではタイ大手3院の最新ガイドラインをもとに、ホルモン治療歴の有無で手術可否がどう変わるかを整理し、最短ルートで準備を進める方法を解説します。
ホルモン治療なしで乳腺摘出・子宮卵巣摘出は受けられる?【Q&A】
-
結論:乳腺摘出は可能/子宮・卵巣摘出は各院指定のホルモン治療歴が必須
-
ガモン病院・ルックスクリニック:乳腺摘出は不要/子宮・卵巣摘出は6 か月以上
-
ヤンヒー病院:乳腺摘出は不要/子宮・卵巣摘出は1 年以上
-
診断書は英文のGID診断書が推奨(ヤンヒーは必須)
-
「ホルモン治療を一切行わずにガモン病院で乳腺摘出を受けました。子宮摘出は6か月後から同院で相談予定です。」(30 代 FtM/2019年症例)
手術までのステップを段階的に解説
STEP 1:GID診断書の準備
GIDと記載された英文診断書を早期に取得し、渡航・紹介状トラブルを防ぎます。
STEP 2:ホルモン治療計画の確認
乳腺摘出のみ希望でも、将来子宮卵巣摘出を検討するなら治療開始時期を医師と相談。
-
Tips:6–12 か月の治療歴証明用に通院記録と血液データを保管
STEP 3:病院選択と予約手続き
各院の要件を照合し、仮予約→本予約→渡航準備の順で進行。
Note: 英文診断書はコピーも携帯し、入国審査で提示を求められても安心。
ホルモン治療と手術に関するよくある誤解と正しい情報
-
誤解①「ホルモン治療を始めないと乳腺摘出は断られる」
実際は ガモン・ルックス・ヤンヒーいずれも不要。 -
誤解②「ホルモン治療歴はどの国でも共通で1年以上必要」
実際は 医療機関ごとに6か月・1年と規定が異なる。 -
誤解③「診断書さえあればホルモン治療歴は問われない」
実際は 子宮・卵巣摘出では治療歴と診断書の両方を確認される。
Note: 要件は毎年見直されるため、最新情報は必ず渡航前に再確認を。
まとめ
-
乳腺摘出はホルモン治療歴がなくても主要3院で手術可能
-
子宮・卵巣摘出はガモン・ルックス=6 か月以上、ヤンヒー=1 年以上の治療歴必須
-
英文GID診断書は全院で推奨、ヤンヒーでは必須
タイSRSガイドセンターは、タイで実際に性別適合手術を経験した MtF 当事者が現地で直接サポートする唯一のアテンド会社です。
サポート宣言:当事者によるアテンドだからこそ分かる課題「ホルモン治療歴の要否や診断書準備」においても、書類確認から治療計画の相談まで丁寧にサポートします。
どんな小さなご質問やご相談でもお気軽にお問い合わせください。