日本人スタッフ便り – 第5回「年齢による手術の制限や条件について」
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記者:
JWC 加地
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2017年5月21日
1,322
皆さま、お元気ですか?สวัสดีค่ะ 日本人スタッフの加地 茜(かじ あかね)です。
日本人スタッフ便り第5回は、「年齢による手術の制限や条件について」です。
高年齢でSRSや美容整形手術を行う場合、どの様な制限や条件があるのでしょう…
例えば、ガモン病院の場合は事前に検査を受けておく必要のある健康診断項目に以下の様な条件があります。
40歳以下 |
40〜50歳 |
1つでも持病のある40歳以上の方 |
---|---|---|
CBC |
(左に加えて) 尿素窒素 クレアチニン |
(左に加えて) |
CBCとは血液検査の項目の一つで、血液の有形成分(白血球・赤血球・血小板)およびそれらに含まれている物質の量や濃度を調べます。電解質検査も血中のナトリウムやカリウムなどの濃度を調べる物です。
HBsAgとはB型肝炎表面抗原のことで、HBs抗原ともいいます。基準値は(-)つまり陰性で、B型肝炎ウイルスに感染すると陽性を示します。
HCVは、C型肝炎ウイルスの感染の有無を検査する物です。こちらも基準値は(-)です。
HIVは、後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因ウイルスであるヒト免疫不全ウイルスの感染の有無を調べます(参考:HIVとエイズについて)。こちらも陰性または陽性で判定されます。
血糖値とは血液中のブドウ糖(グルコース)濃度のことで、正常値は空腹時80~110mg/dl、食後2時間で140mg/dl未満です。
尿素窒素は主に腎機能の診断に用いられ、基準値は8~20 mg/dLです。
クレアチニンも、血液中のクレアチニン数値により腎機能の診断に用いられます。
胸部レントゲンつまり胸部X線検査は、胸部にX線を照射することで、心臓の大きさ・形や肺の状態を観察します。
心電図は、心臓の電気的活動を波状グラフであらわしたもので、不整脈や心筋梗塞などの診断に用いられます。
心臓エコー検査は心臓の様子を画像で確認し、心筋梗塞や収縮機能障害型の心不全などの診断に用いられます。
心臓の運動負荷テストはトレッドミル検査とも呼ばれ、運動をしながら行う心電図検査のことです。運動により心臓に負荷をかけ、心電図や血圧の変化を見ながら心疾患や不整脈の有無などを調べます。
また、医療機関ごとに手術に進むことの出来る年齢に制限がある場合があります。
ガモン病院には年齢制限はありませんが、心臓病(ワーファリン服用中など)等持病のある方は麻酔医の判断により手術出来ない場合があります(持病のある方は、事前に全ての検査データを提出頂く必要があります)。
また、ヤンヒー病院では年齢制限が60歳となっています。
こちらの記事も参考にして頂ければ幸いです。
FAQ: ヤンヒー病院だったら健康診断は受けなくても大丈夫と聞いたんですけど・・・
健康診断なのですが、診断の結果を、書面にしてタイに持参するのでしょうか?
ガモン病院の事前健康診断にHBs抗原・抗体検査が加わりました。
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この情報は2017年当時のものです。現在の情報については、渡航前検診のページを参考ください。