S字結腸法を選んで満足した人たちの話 〜タイSRSの真実〜
記者:
JWC 加地
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2025年10月7日
1,021

こんにちは、タイSRSガイドセンターです。今回は、インターネットでは見えにくい「S字結腸法で満足している」ケースにフォーカスします。先に公開した「S字結腸法を選んで後悔した人たちの話」で触れた事実はそのまま踏まえつつ、同じ土台の上にある“もう一つの現実”を共有します。個人差は大きいので、あくまで参考情報としてお読みください。
よく耳にする「S字結腸法」についての噂
〖プラスに語られる点〗
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自然な湿り気が期待できる
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深さが安定しやすい
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長期でも形態維持が良い
→ 医学レビューでも、腸管(特にS状結腸)を用いる造膣は長期成績が良好とする報告が多数あります。
〖誤解になりやすい点〗
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「ダイレーション不要」ではない
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「誰でも匂いが強い」わけではない
→ ダイレーションは術後維持に必要で、分泌や匂いは炎症やケア状況に依存します。症状の有無・程度は個人差が大きいです。
満足の声(実例)
ここでは、S字結腸法・術後6年の方から寄せられた詳細な体験を要約して紹介します。稀なタイプかもしれませんが、実在のケースとして参考にしてください(ご本人了承のうえ匿名化)。コメント全文は弊社資料請求より閲覧頂けます。
Aさんの声:術後の性感と日常
・外刺激(陰核)で複数回の連続オーガズムが可能。電動マッサージャー使用時は1セット2〜5回、休憩5〜10分で繰り返し。最長で1時間に24回を記録した日も。
・術前に前立腺刺激を経験しており、術後は膣前壁(いわゆるGスポット)に近い感覚として継続。
・6年間のダイレーション継続で膣奥(Aスポット)感度が顕著に向上。「奥へ圧をじわっとかける刺激」で全身的な快感。
・日常の分泌は少量。ケア後数日はやや増えるが、普段はトイレットペーパーに透明な分泌が付着する程度。
・初期は痛む日もあったが、手技の慣れと快感の上書きで現在は「お手入れ兼セルフプレジャー」。痛みは一過性。
※体験は個人差があります。同様の経過を保証するものではありません。
なぜうまくいったのか?(考えられる要因)
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組織特性のメリットが生きた
S状結腸粘膜の自潤性と深さの安定が、性交やダイレーションの“しきい値”を下げた可能性。 -
術前からの感覚経験
前立腺由来の性感経験が、術後のGスポット体験に橋渡しになった可能性。関連報告でも腸管造膣後の性的機能は十分に得られうる。 -
長期的なダイレーション
“量×頻度×角度”が適切に積み上がると、奥の受容感が育つことがある(Aスポット)。 -
衛生と炎症コントロール
分泌や匂いは炎症・停滞に左右されるため、定期洗浄と受診で安定化を図れる。
「後悔の声」と矛盾しない理由
同じS字結腸法でも、腸の敏感さ(蠕動の強さ)や基礎疾患、ストレス、ケア習慣の違いで体験は分岐します。前回の記事で述べたように、蠕動が強いタイプでは痛みや痙攣が問題化しうる一方、腸の状態が安定している人では快適に経過する――この“幅”が実態です。
快適さを保つ実践ポイント(安全第一)
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ダイレーションは「不要」ではない
指示どおり継続。痛みが続く日は無理をせず、早めに診察へ。 -
腸コンディションを整える
整腸・食事・睡眠・ストレス管理。症状が強い場合は医療的評価も検討。 -
清潔保持と定期受診
分泌や匂いが変化したら感染や炎症をチェック。 -
骨盤底の協調
力みを抜く呼吸とリラクセーション。必要に応じて専門リハ。 -
潤滑剤の見直し
粘膜適合の製品を。刺激が強いものは回避。
最後に
S字結腸法は「合う人」には高い満足をもたらします。重要なのは適応の見極めと術後マネジメント。前回の「後悔した人たちの話」と今回の記事は、同じ事実の表裏です。迷ったら、あなたの体質・生活に合わせて専門家と一緒に計画しましょう。個別相談はこちら
参考:S字結腸法を選んで後悔した人たちの話(リスク側の理解に役立ちます)。

こんにちは。SRS(性転換/性別適合手術)、顔の女性化そして声の女性化の経験者であり、岡山県出身の加地 茜(あかね)です。趣味は映画鑑賞、好きな動物はカエルです。 相談できるところが少ないSRSや顔の女性化、声の女性化に関してのご相談、そして様々な情報が溢れている現状で何を信じて良いのかわからないなどの困り事があればお気軽に相談して下さい。 自身の手術経験やアテンド経験から、痒いところに手が届く様なサポートが出来るよう、日々努力しています!