胸オペ・ホルモン注射用の診断書と改名用の診断書で手術は可能か?
記者:
横須賀 武彦
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2008年3月1日
2,356

胸オペやホルモン注射の診断書、改名用診断書――すでに取得しているあなたは「これだけでタイの内摘手術は受けられるの?」と不安に感じていませんか?この記事では、ガモン病院を中心に診断書の要否と注意点を整理し、必要書類で迷わないためのポイントを解説します。
ガモン病院は日本語診断書でも大丈夫?【結論と根拠】
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結論:FtMの内摘手術なら、ガモン病院では日本語の診断書のみでも原則受け入れ可能です。
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根拠
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2025年時点のガモン病院側ガイドラインで「日本国内のGID診断書持参は推奨だが必須ではない」と明記
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同院は術前のタイ人精神科医とのカウンセリングで追加の精神科評価を実施し、現地医師発行の英文診断書を取得して手術に進む手順
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直近3年間の当社アテンド実績で、日本語のみの診断書で手術が拒否されたケースは0件(ホルモン治療歴やフルタイム歴は別途要)
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「日本語診断書だけだったけど、現地でGID診断を受けて問題なく内摘できました」(2024年6月手術・30代FtM)
医療機関ごとの必要書類を段階的に解説
STEP 1:ガモン病院の書類確認
ガモン病院ではFtMの方であれば英文のGID診断書の持参は任意。手元のGID診断書が日本語の場合でも英訳は不要です。
STEP 2:他院(ヤンヒー病院等)の書類要件
多くの病院は原本の英文GID診断書を必須とします。病院指定フォーマットがある場合も。
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Tips(英文は「精神科医サイン入り・原本のみ有効」)
STEP 3:英文診断書が求められた場合の取得手順
①主治医にWPATH準拠の英文フォーマットを提示
②翻訳ではなく英語で新規作成を依頼
③原本2通を用意し、1通は自己保管。
Note: 診断書の発行に2〜4週間かかることが多いので、術前準備は早めに動くのが鉄則。
診断書に関するよくある誤解と正しい情報
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誤解①「日本語診断書を翻訳すればどの病院でも通る」
実際は 翻訳不可 とする病院が多く、新規英文での発行が求められます。 -
誤解②「ホルモン注射用の診断書=GID診断書」
実際は 目的が異なる ため、術前審査には別途GID診断書が必要な場合があります。 -
誤解③「一度診断書を出せば有効期限は無期限」
実際は 具体的な要件はありませんが、あまりにも古いもの(十数年以上前など)は精神医学上、好ましくありません。
Note: MtFの方のケースでは、タイ渡航後にGIDでないと判断されて手術不可となったケースも。FtMの方でも油断は出来ません。
まとめ
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ガモン病院でFtM内摘手術を受ける場合、日本語の診断書のみでも原則問題なし
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他院では原本の英文GID診断書が必要になるケースが多い
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診断書の種類・発行方法・有効期限を必ず事前確認し、早めに準備を進めることが重要
タイSRSガイドセンターは、タイで実際に性別適合手術を経験した MtF 当事者が現地で直接サポートする唯一のアテンド会社です。
当事者目線で、英文診断書取得や提出フォーマットの不安を丁寧にサポートします。
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